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下心名言集

人間の下心から出てくる言葉って凄く興味深いですよね。
私は異性から『下心』を感じる言葉を浴びせられると、
そのなんともいえない人間味に愛しさと面白さを感じてしまいます。
下心を隠すための綺麗な言葉と言葉では隠し切れない人間的な欲望が
瞬間的に混ざり合って、二人だけの空間に漂うそのものは、
人間が永遠に抱えていく矛盾の結晶のようで神秘的にさえ思えます。
最近はコロナウイルスの影響であまり人に会わなくなったということも
あり、そういった感覚を味わうことは少なくなりましたが、
この感覚をふと思い出して、自分がやりたかったことを思い出しました。

まず私が一人暮らしを始めた頃、異性と二人で食事に行った時に
浴びせられた下心名言を書き綴りたいと思います。

二人で食事を終えると、その彼は私の家まで送ってくれると言ってくれ、
一定以上の好感は持っていたので送ってもらうことにしました。
私の家まで歩いている途中も、下心を感じる雰囲気や会話はありませんでした。
私の家の前に着いたので、お礼を言ってお別れしようとすると、
何かをねだりたそうな、何か言いたそうな顔をしているなと感じた瞬間

「新居の部屋見たいなぁ」とその彼がぽつりと呟きました。

私はその時、超引っ越したてほやほやで、
さらに作りたいお部屋の世界観が明確に決まっていたので、
家具は一つ一つじっくり探したい気持ちがあり、お部屋にはまだ
ほとんどなにもなくて、引っ越しで使ったダンボールをテーブル
変わりにしている状態でした。

「引っ越ししたてでまだ部屋作りできてないし、机なんかダンボールやねん」

「ダンボールの机見たいけどなぁ」

いやダンボールの机、誰がわざわざ見たいねん。
脳内にあるそれそのまんまや。ダンボールマニアやとかいう
話聞いてたらまだわかるけども。あ~下心って可愛面白い。
男も女も。愛しい。


と心の中で呟き、表面では「想像のそのままのダンボールやで。また部屋が完成したらね~じゃまた」といった感じで対応し、改めてお礼を言って、
マンションの自動ドアに入っていくと、その彼は私がマンションのエントランスの中に完全に入るまでこちらをじっと見ながら立っていました。
すぐには消えない下心の残像が見えた気がしました。

こういった下心名言が、世界で毎秒生まれているのかと思うと、
やはり人間の神秘を感じずにはいられません。
まずは自分が浴びた愛しき下心達を下心名言集にしてしまおうと思いました。
いつか商品化できることを夢見て、まずは自分の脳内へ
下心名言探しの旅にでかけようと思います。
名言集が完成したらnoteでも発表したいと思います。


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