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経験すると、優しくなれる。


スナップエンドウを湯がくまで、30分。


このあいだ、人生でおそらく初めて、
スナップエンドウの筋をとって、茹でました。
(そんなこともやったことないのか!と言われかねない)

筋が硬くて口触りが良くないから処理する、というのは知っていたけれど、
自分でやってみると意外な発見がありました。

スゥ~~と最後まで筋が気持ちよく取り切れるものもあれば、
途中で切れてしまってクソッってなったり。

また、片側の筋しか処理しなくていいと思いきや
反対側の側面にも筋らしきものがあるだと?なんとなんと


なかなか地道で大変だな(楽しいけれど)と思いながら、
段々と爪の間が緑色になり、また少し爪への衝撃もあって痛む。

ようやく全部剥き終えたので茹でる準備へ。

大体2分から2分半でいいらしい。ソウナンダ~
綺麗に鮮やかに茹で上がったスナップエンドウ、
中に少しお湯が入ってしまっているのもあるので、
1つずつ振って、中の水を飛ばす。シュッ

早速茹で上がりを口にすると、
「あ〜僕の大好きなこれこれスナップさんや〜♪」と、ようやくなりました。
おいしいおいしい。

夕食には僕の茹でたスナップエンドウが添えられて出てきました。
そして彼女が「この筋とらな!って頭の片隅にあったけど、やってくれて助かった、美味しくいただけましたありがとう〜」
てなことを言ってくれました。

真剣ではなく、冗談含んだ言い方ではあったけど、
その言葉をありがたく受け取りました。

いつも目に見えない部分で彼女は色々やってくれているんだと
改めて気付かされました。

料理は普段、彼女が得意だからこだわり持ってやってくれているけど、
そこには、何を作ろう?の時間、それに伴う買い出し(一緒によく行く八百屋さんが大好きです)の時間、全ての料理がいい感じに一斉に揃うように考えながら効率的に作る試行錯誤の時間、といった目に見えないたくさんの労力を費やしてくれているんだと改めて気付かされました。

スナップエンドウを食べられる状態にするまでに、30分(これは自分が遅いのもあるか・・)。

食べてしまうのは、ものの数分。

いつもの、超絶妙で絶品の半熟ゆで卵を作ってくれるのも、
彼女の時間と経験をいただいていたんだな。。。

些細な体験を通して、
これからの日々に大切になってくるであろう心構えを得られた、
良い出来事でした。

これからは、もっともっと相手の背景を想像して
「ありがとう」「ごめんなさい」「おいしい」を大事にしようと思います。



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