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細部にこだわりを感じるホテルのマイナーアイテム

ホテル関連のデザインをしているデザイナーとして、ホテルにチェックインするたびに気になるのは、目立たない部分のデザインです。豪華なロビーや洗練された客室ももちろん素敵ですが、細部にどれだけ工夫がされているか、そんな小さな部分にこそそのホテルの「真のこだわり」を感じることがあります。ホテルに合ったアイテムたちを見つけると、そのホテル全体の印象がさらに深まります。

今回は、そんな「小さなアイテム」にフォーカスして、ホテルのデザインの奥深さを掘り下げてみたいと思います。




1. ルームナンバープレート

ルームナンバープレートって、何気なく通り過ぎてしまうことが多いですが、実はホテルの雰囲気作りに欠かせないアイテム。特に、金属製でエンボス加工されたものや、温かみのある木製のものだと、そのホテルのテーマやストーリーを感じられます。例えば、レトロなデザインのホテルだと、少しヴィンテージ感のあるプレートを使っていたり、モダンなホテルだと、ミニマルなフォントで作られたプレートが印象的。さりげなくホテルの雰囲気に調和していて、「こだわっているな」と感じますよね。


2. ドンディスカード(DDカード)

ドンディスカード、聞いたことがある方もいるかもしれません。ホテルでお客様が滞在中、「Do Not Disturb」や「清掃をお願いします」のメッセージを示すアイテムです。よくあるのはマグネットやプラスチック素材のものですが、最近は木製のドンディスカードも増えてきています。このような細部にまでこだわるホテルだと、訪れる度に新しい発見があり、ちょっとした感動を覚えるものです。触り心地や見た目がホテル全体の雰囲気とマッチしていると、細かいところまで気を配っているな、と感じます。


3. クローク札

クロークに荷物を預ける際に手渡されるクローク札。大抵は簡単なプラスチックの札で済まされることが多いですが、ここにこだわりが見えるホテルはひと味違います。例えば、金属製や革製の札を使っていたり、ホテルのロゴやデザインがしっかりと施されたものだと、ホテル全体の高級感や統一感が感じられます。手触りや見た目でホテルのセンスを感じられるこうしたマイナーアイテムは、お客様にさりげない満足感を与えてくれるものです。


4. スティックキーホルダー

ホテルのスティックキーホルダーも、意外と目が行くポイント。最近はカードやデジタルキーの導入が進んでいますが、スティック型のキーホルダーもまた、そのホテルの独自の魅力を感じさせるアイテムです。スティック型キーホルダーは、デジタル化が進む中でも、触れる楽しさや物理的な存在感があり、鍵を手に取るたびにホテルの印象がよみがえります。特に、デザインや素材にこだわったスティックキーホルダーは、持ち歩くだけでちょっとした喜びを感じさせてくれるものです。


5. お会計札

ホテルのレストランでお会計時に使われるプレート。アクリルやプラスチック、木製など、さまざまな素材で作られています。例えば木製のキャッシャープレートは温かみがあり、アクリルやプラスチック製のものはクリーンでモダンな印象を与えます。シンプルなものから、豪華なデザインのものまで、そのホテルのスタイルや高級感を反映させる重要なアイテムなので置いてるとこだわりを感じます。こうした小さなアイテムも、ホテルの全体的なクオリティを感じさせる重要な要素です。




ホテルの魅力って、もちろん豪華なロビーやおしゃれなインテリアも大事ですが、こういった小さなアイテムにもこだわりを感じると、そのホテル全体の印象がグッと上がりますよね。
ホテルを訪れる機会がある際は、ぜひ注目してみてください。




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