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猛烈な怒りがメラメラと燃え上がるときに唱える呪文『金地院崇伝』

この世界は、極楽浄土のように喜びだけに満ちていればよいのですが、そうは問屋が卸さないという話でして、まァ喜怒哀楽があるから人の世は輝きがあるんでしょうな。

いいでしょう。今日は、アングリーの話をいたしましょう。

アングリーとは、怒りのことです。

兎角この世はアングリーに満ちています。

人種間、宗教間、国家間のアングリー。

サラリーマン同士のアングリー。

経営者同士のアングリー。などなど。

自宅に家族がいれば自宅内で、家人がいなくてもPCやスマフォのよくわからない匿名兵にむかって日々怒っている消耗している人も多いのではないでしょうか。

SNSがこの世にうまれて、今や飽和期をむかえました。

そこで増えたのは、他者への思いやりを持てない昆虫人間ですね。

クソコメ。クソリプ。

本来、2chのように弱者が集まる肥溜めのなかで罵り合う人たちも、おれたちも、ちょっと実名SNSとかにデビューしてみようかな。おほほん。昆虫人間なんだけど。どきどき。などと、クソまみれのまま肥溜めを抜け出し、その臭いがプンプンするのに、Facebookとかのリア充ワールドに飛び出てきてしまったわけです。

そういった手合いとネットだったりリアルだったりで対峙していると、まー湧きあがるアングリーですよ。

どうです。あなたはここ1か月誰かに怒りを覚えましたか?

・・・

嘘をおっしゃい。わたしに嘘をいってもわかりますとも。

あなたが紳士面、大人ぶっても、だれしも日々心中怒りの火種をなんとか押し殺しているのがこの世の常です。

大人というのはたいしたことで怒ってはいけないというのが古今東西、老若男女の共通理解かと思います。

器は大きくあるのがかっこいい世の中です。

一方、やはり分かり合えない人同士の世の中ですので、そこで生じる摩擦はやがて熱を帯び、そこがくすぶって、発火します。

火種。

かつてプロメテウスが人類に火を授けたとき、我々は文明を開くことができました。まさに火種は喜びの存在だったわけなのですが、やがてこの世界で火種は大切なものではなくなり、当然の存在になりました。

ガスのスイッチをひねれば余裕で火がつきますし、100円で買えるライターをカチっと押せば、まーこれもまたすぐに火がつきます。

なんということでしょう。火が有難くなくなったのです。

一方で、人との距離感が無駄に近くなったりして生きづらくなり、よくわからないやつらがのさばり、新たな火種が生まれるようになったわけです。

おい、どうしよう。

このままだとこの話は無限につづいてしまうぞ。

・・・

ということで、やることがあるのでそろそろ締めますが、アングリーの話でしたね。

アングリーマネジメントなることばがあるようでございまして、どうやら怒ったら黙って6秒数えると怒りを噴火させずに済むらしいです。

同じような考えですが、わたしは、心中にアングリーを感じたときは、心のなかで或る呪文を唱えるようにしています。

その呪文の名前は、『金地院崇伝』です。

コンチインスウデン。

またの名を以心崇伝。

安土桃山から江戸時代の臨済宗の僧。徳川政権の初期において法の立案・外交・宗教界隈を一手に牛耳り、黒衣の宰相とも呼ばれた坊主オブザ坊主です。

この御方の名前をとりあえず連呼します。

金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝金地院崇伝。

とくに文言の意味ではなく響きにこだわって詠唱してみましょう。

コンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデンコンチインスウデン。

すると、あら不思議。

わたしは何に怒っていたのでしょう。

何にアングリーしていたのか。いやはや牛乳プリンが食べたい。今日は大船の安ホルモン焼きでも行こうかな。ジンギスカンにビールだろ。などと、いかなるアングリーも、もうどうでもよくなってきて、穏やかな気持ちになるわけです。

世の中には般若心経のように有難いお経もありますが、要は文言の意味合いよりは、詠唱による言葉の響きに意味があるのではないでしょうか。

発声や、心中での繰り返しがやがて人の緊張状態をほどき、心理的涅槃にいたるという意味合いが強いのではないかと思います。

まーよくわかりませんが、ハーバード大学とかのお偉いさんが脳の研究をしたらそういった結果が出る気がします。

ということで、みなさんも好きな響きをもつ言葉をみつけて、アングリーからの逃げ場としてみてはどうでしょうか。

あと、とりあえず話題の釣りメディアORETSURIを読むのもオススメです。

本日は以上です。ごきげんよう。

読んでくれてありがとうございます。サポートくださるお気持ちで、たのしい経験をしてたのしい文章を書きますよ。