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適度なLIKEで川は渡れない

凍えそうな季節に❄️ー冬のせいにして温め合いたい全ての人々へ-


あなたのことを魅力的に思う、すきだ、興味がある!

\(^o^)/だが恋愛への確信はないヤァ\(^o^)/

目の前には、
様子を見てフェードアウト
きっぱりお別れ
僕たち友達でいよう
都合の良い関係
とりあえずキープ
などの分岐点が広がっている。

そしてこの分岐点に立って考える、「この名前のない関係性の旨味だけを味わいwin-win状態になれないものか?」と。

雷のような、或いは澄んだ湖にいるような決定的感情はないオトナ2名が、人間性を尊重し合い、適度に愛し合うことは出来ないのか?


良識ある読者諸氏は思う:


「本当に愛する人をみつけるべき」
A. 
そうじゃ!正論じゃ!!
…でも本当に愛することを知っている人なんて人口の何%ですか?

「とりあえず付き合えば何とかなる」
A. 
傷つきたくない大人は臆病になっている。
そして愛の部品も揃わないまま一つになりたがる。
独身でいることの快適さも知ってしまっている。
リセットボタンを押せばあの快適な状態に戻れることも。
肉欲のみの関係を探す人、本気の婚活をする人、は目的意識が強く現実的なので無駄がないのだが、そこまで割り切れない曖昧な大人たちは今日も煩悶する。

都合よく愛し合いたい人々

曖昧で煮え切らない気持ちは当然相手に伝わり、大人たちは今宵もプラスチックラヴを噛みしめ酒を飲む。
【根はいい人】【とりあえず】の魔法をかけ義務のように交際をした結果がどうなるかは薄々見えている。

他者を利用価値として物質的に査定する者は相手に物質的に評価されている。そして、歳をとるほどに、「相手の背負う荷物」査定も無言のまま行われる。

条件シーソーゲームとして割り切れもせず、真心があるわけでもない。
その空気を感じ、萎える。プライドが傷つく。独占欲が満たされない。信頼できない。満足感を得られないのでやっぱり燃えきれない。

中途半端なLikeで保たれた関係は、調子の良いときは楽しいが、両者間に厄介な問題が生じた時に顕著に不都合が分かりやすい。問題解決しよう、という意欲が薄いので耐久性、持続力が極めて怪しいプラスチックであるという事実に気づいてしまう。

そもそも人間関係において、自分と他者の間に流れるナイル川を前に、お互いが少しずつ歩み寄って橋を掛けようと四苦八苦する過程をスッ飛ばして愛は生まれないが、そのナイル川に踏み込むには勇気とエネルギーが必要だ。

このグレーゾーンに漂い、理性と欲望の波に飲まれ、
「多くは求めない!いい感じのタイミングで清潔感ある常識人と適度にお楽しみしたい!」
という現代人のスマートな夢は、なんと儚い夢なのだろうか。


#エッセイ

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