海外留学体験記 #1 イタリア掃除、内と外

コロナの混乱が明けた後、留学を考えている人は結構多いのではないでしょうか？
私はコロナのずーっと前までに短期から長期まで海外(主にヨーロッパ）に滞在していた経験があります。その体験が誰かのお役に立てる事が出来たならと思い、体験談を書く事にしました。私自身、渡航前にはどんな小さな情報でもかき集めていましたので、留学したい皆さんの気持ちはよくわかります。
不安や気になることは後を立ちませんから、、。
現地で感じたエピソード書いていきます。参考になりますように。

お掃除、イタリア
皆さんイタリアの街や住宅の内装についてどんなイメージをお持ちですか？
基本的におもちゃ箱のような街並み、そして光る床に天井の高い内装の家　そんなところでしょうか。では実際は？と言うと簡単に言ってしまうと外はゴミ箱、家はピッカピカ！です。　もしあなたのイメージを壊してしまったのならごめんね、でも基本的にそうなんですよ。外では観光地であろうが路地裏であろうがポイっとタバコを投げ捨てる、あろうことか、お菓子のパッケージでも平気でポイっと捨てる人さえます。それは観光客というよりも現地の人がそうやっているのです。そしてその理由はまず"清掃員がいるから" というのが大きな理由です。どういうことかと言うとイタリアでは(地方にもよりますがローマで言えば)夜中に清掃が一斉に行われ、その時に道に散らかったゴミから落ち葉まで毎晩清掃されるのです。ごみ収集もこの時間に行われます。ですからいくら捨てても後で掃除してくれるという考えがあるのです。そして別の理由としてはテロが横行して以来、街角のゴミ箱が撤去されたと言うのがあります。ただ私はそれでもポイ捨ては嫌でやったことありませんでしたけど、。それにヨーロッパでは道なりに大型のゴミ入れが結構たくさんあるのでこれを見つけたらやっぱりここに直接捨てる方がいいですよね。このゴミ入れは結構大型で毎晩収集車がそのまま持ち上げて中身を回収します。先ほど書きました夜中の清掃時に同時に行われている作業です。こんなシステムなのでゴミを捨てることに対してこれを仕事にしている人がいるからという考えが生まれるのです。
一方、家の中はと言うとイタリアでは床でスパゲッティーが食べれる？くらい綺麗！と言うところ。平均美しいので、もし、そうでもない場合、それは珍しいかも知れません。外でのポイ捨てとの落差に驚きますが、基本的には毎夕食後、床拭きが行われます(もちろんしない方もいます）ほうきで履いてからモップで拭くが1セット。そして日本では雑巾掛けや床拭きに水拭きという習慣がありますが、イタリアでその水拭きは見たことがありません。みんなそれ専用の洗剤を用意しており、それをつけたモップで床をピッカピカにするのです。洗剤を使うことにより衛生的でピカピカ＋乾燥が早くなるので行動が早くなります。私はこの床拭き習慣を知らなかったので初めて滞在した時に大失敗をしたことがあります。それはある日曜の朝、私が起きる前に家主がリビングダイニングを床拭きしていたようなのですが、そこに私が起きて行き、モップを手にしている家主と出くわしました。私はあっと思い部屋に戻ろうとしましたが、いいよ入ってと言われたので拭きたての床に躊躇してしまい、悪いなと思って履いていたスリッパを脱いで濡れた床を裸足で歩いたのです。すると家主に落胆されました。要するに、濡れていても入っていいと言ったのは今そこを通ってくれればもう一度そこを拭くからそのあとはそこでじっとしていれば床が乾いてくるからそしたらもう自由に行き来できるという構図だったわけです。でも私はわざわざ裸足で通ってしまった。何も足裏を汚す必要はなかったのであります。しかも裸足だからといって濡れた上を歩いている以上、足型がつく、汚れる(床も足も)。自分の足裏を汚すというストレスをわざわざかけただけ。掃除中は乾くまで”入らない”が正解でした。
でもまあ、こんな感じで家の床拭きに関しては家であろうが店であろうがよく見かけます。さて、ここからはちょっと怖いお話。実はある一定のエリア(ローマ）ではそれはそれは恐ろしい事が行われています。どことは特定しにくいのですが、古いアパートに多いようです。どうも日本で言う雨樋の設備がどうにかなっていて、そこでは夕食後の床拭きからのテラス、ベランダの掃除の際、その汚水が上の階からその建物の前の通りにドバッと流れ出す所があるようです。その時運悪くその通りを通ると、、、恐ろしい状態になります。お気をつけください。テラス、ベランダの掃除は室内と違い、水をドバッとかけ、その後、ブラシでゴシゴシ、その水を排水溝に持っていく→パイプの劣化により修繕不可で通りに汚水を流すしか仕方ないそうです。(理解に苦しみますが) 汚水が飛び出すパイプが道に向かって平行に、壁から垂直にに飛び出しており、壁を伝わず、空中から通りに向けてそのパイプを通って勢いよく汚水が飛び出すようになっています。そして誰も被害に遭わないようにその掃除も夜遅くから行われるとの事ですが、、、。知っていないと辛いです。