光の外側とは? (地球はテラリウムなのかシミュレーションホログラムなのか? あるいはその両方……)

私は数十年来、光速は物体の速度の上限ではないと言いつづけてきた。光速は、シミュレーション、またはマトリックス(母体・基盤=生み出すもの)の外側にあるファイアウォールをあらわしている、というのが私の考えだ。

(中略)
「時間」と「空間」が私たちのホログラフィックな現実にコード化されているので、光速という限界が存在するというのが私の論だ。臨死体験者は、彼らが体外で体験した「光」は、太陽光(光速)とは違っていたという。「目を刺すような光ではないのです」とある者は言う。「太陽光のようではありません」

デーヴィッド・アイク著『答え 第2巻[世界の仕組み編]』

わたしが最近ずっと考えているのは、「地球という環境とそこで暮らしているわれわれ地球人類は、もしかしたら何者かによってそのように創られたものではないか?」ということです。そもそも、旧約聖書には神がこの世界と人間を創造したと書かれていますし、ゼカリア・シッチン(は結構怪しいところのある人物ではありますが…)によれば人類はニビルという未知の惑星からやってきたアヌンナキという種族による遺伝子操作によって創造されたという話がシュメールで出土した粘土板に書いてあるそうです。

ですから、こういう考え自体はとくに目新しいものでもなんでもありませんし、若い頃からずっとオカルト好きであったわたしにとっては昔から馴染みのある概念でもありましたが、最近になってまたこれについて考えることになったのには理由があります。

それは「なぜ地球人は地球上でずっと輪廻転生を繰り返しているのか?」という疑問に気づいたからです。輪廻転生についてはこの記事この記事などに書いていますが、基本的にわたしは輪廻転生を真実であると考えています。ただし、輪廻転生の主体については一般に考えられている魂ではなくカルマ(=エゴ)そのものであると考えています。もっとも、魂の存在を否定するのではなく、肉体やアストラル体(などの微細身)を乗り物として輪廻転生を繰り返しているカルマ(=エゴ)こそが魂と呼ぶべきものであり、それゆえ魂は永遠不滅ではなく、いつかは全体性(あるいはワンネス)に溶けて消えていくものであると想定しています。

ですから、輪廻転生そのものについては疑問を持っていないわけなのですが、よく考えてみたら、そのようなものが輪廻転生であるのなら、べつに地球での人生の次はどこか他の恒星系の外惑星で生まれ、さらにその次はまた別の銀河系の惑星に生まれ、ということであってもよいわけですし、むしろそうでないのは不自然な気がします。もちろん、エゴ(=カルマ)が輪廻転生するのであれば、地球で生きて死んだ肉体に宿っていたエゴは、次もまた地球に生まれてくるカルマを持っている可能性がとても高い、という風に考えることも可能ではあります。

実際に、ドロレス・キャノンの著作などに退行催眠によって地球外の惑星での過去生を語るクライアントの例も挙げられてはいます。しかし、そのような例はごくまれであるようです。

輪廻転生の仕組みとして、さまざまな情報を総合すると、肉体の死のあとに魂(ここでは魂としたほうが分かりやすいのでそうします)はいわゆる「あの世」へと旅だち、そこで先に死んだ両親や兄弟、友人たちと再会したり、その後に指導霊のような存在の手助けのもとで直前の地上での人生を振り返る機会を設けられ、次の人生における課題を見出して次の人生に備えるというようなことがあるようです。

あの世は日本では幽世(かくりよ)などとも呼ばれています。キリスト教では天国へ行くまえの世界として煉獄というものがあるとされています。また、神智学系の霊的な知識では幽界または星幽界(アストラル界)と呼ばれ、さらに霊界や天界という世界も存在すると言われています。

いずれにしても、あの世とは、この世で死んだ人間が次にこの世に生まれてくるまでの間、そこで過ごす場所といってよさそうです。ただ、臨死体験者の語る話が大筋で非常に似通っているにも関わらず、あの世そのものがどういう情景の場所であるかや、上に書いたような懐かしい人々との再会や指導霊とのカウンセリングのような機会などのディティールについてはかなり異なっていたりすることから、その人の所属していた国や文化といってものや、その人自身の価値観や趣味趣向といったものによって違って見える(アストラル界は想念の世界とも言われていますから、その人の想念次第で見たいものを見るのでしょう)ようです。それにしても、あの世というものはよく出来た場所だなと思ってしまいます。それこそ、不自然なほどに……。

ちなみに、アストラル界は星幽界とも書くように、その惑星固有の世界です。つまり、地球には地球のアストラル界が存在し、それは他の星のアストラル界とはおそらくつながってはいないということです。これについてはわたしも断言できるだけの根拠は持っていないのですが、そうであるとするのなら、地球人にとってのあの世は地球のアストラル界なのですから、次に生まれるのもまた地球の物質界であるというのは当たり前のことかもしれません。

問題は、アストラル界とはそもそもなんなのか? それはどうやって出来たのか? というところです。いえ、ほかにも問題というか疑問点はいくつもあるのですが、とりあえずわたしにとってはアストラル界の存在こそ、人為的なもののように思えるのです。もしかしたら、このように考えることはできないでしょうか? すなわち、「なんらかの存在が地球人を地球上で永遠に輪廻転生を繰り返させる(地球に閉じ込める)ために、アストラル界のあの世システムを作った」と。

話が大きくそれてしまいましたが、最初からそのつもりでした😌 すみません。

最近、シミュレーション仮説という言葉を目にするようになりましたが、実はデーヴィッド・アイクは20年くらい前からずっと、それと同じことを言い続けています。彼は超のつく陰謀論者として主流メディアからは完全に無視されています。しかし、彼の著作をすべてではありませんが読みつづけてきているわたしの印象では、彼の主張は最初からまったくブレておらず一貫していて、綿密な調査と実体験の伴うとても説得力のある知的なものです。

読んでいただければ分かるのですが、彼の考え方の根底には二元性から抜け出してハートとつながってワンネスに目覚めろ、というメッセージがあります。この引用箇所以外にも非常に面白くて、かつ高度な情報が満載です。ただの陰謀オカルト作家とは一線を画す存在だと、わたしは彼を評価しています。

この「答え」という作品は最新作ですが、かなりの大部となる原版を分冊化したもので、順次発売されていくようです。第1巻のコロナ詐欺編は原版のリリース直前にコロナパンデミックが発生したため追加でまとめた内容なのですが、日本ではタイミングを考慮して、そちらが真っ先に出版されています。したがって、実際にはこの第2巻が本の頭となります。3巻4巻の発売日はまだ未定ですが、この第2巻だけ読むつもりで買っても問題ないと思います。

さて、ようやく本題の引用文についてですが、これはわたしにとっても斬新な概念なので、これについて説明を加えるというのでなく、みなさんに紹介し、一緒に考えてみてほしいと思ったものでした。

この世界が仮にシミュレーションつまり作られたプログラムで動いている仮想世界(幻想世界)であるとして、太陽光とその速度(光速度)はこの世界の外にあるファイアウォールであるというのは、いったいどういう意味なのでしょうか? 簡単に理解できそうもありませんが、頭の中でイメージしてみると、なんとなく、なにかが閃くような気がしました。

また、臨死体験者があの世で見た光は、エイリアン・アブダクションに遭ったと主張する人たちが見たという「UFOの中の照明の光り方」の描写と似ていると思いました。

光速度の外側には、なにがあるのでしょうか? なんとか想像するなら、それは別の次元ということになるかと思いますが、その外側の次元からみたこの世界は「光のトラップ」とでもいうべきものの中、ということかもしれません。

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