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色、キャド、無駄なようでつながっている

 レッド、グリーン、ブルー。
 シアン、マゼンタ、イエロー。
 世界をつくる「色」の話。
 
 赤、緑、青は「光の3原色」と呼ばれていて、これらがあればすべての色が作れる。英語の頭文字を取って「RGB」と表記されることもあり、ぜんぶ混ぜると白になる。イメージはこんな感じ。

画像引用元:https://iro-color.com/episode/three-primary-colors.html

 じゃあ「シアン、マゼンタ、イエロー」はなんなのか。こちらは「色の3原色」、シアンは水色のようなカラーで、マゼンタは強いピンクって感じの色をしている。レッドやグリーンに比べると聞き慣れない単語だ。だからピンとこない人も多い。こっちは、すべて混ぜると黒になる。

画像引用元:https://iro-color.com/episode/three-primary-colors.html

 なんで突然こんなことを言い出すかというと、仕事で地味に必要な知識だからだ。具体的に言うと、建築図面を書くときに必要になってくる。
 
 建築に関わる図面はほぼ「CAD(キャド)」というソフトで書かれていて、建築物のあちこちの寸法を書き入れたり、間取りを示したりする。「設計図」と言われて思い浮かべるような細かい数字の書かれた図面は、だいたいキャドの産物だ。
 
 それと色となんの関係があるのか。
 うん、線に色をつけるときに、必要になってくる知識なんだよね。
 
 たとえば「赤い線は壁」「青い線は寸法」と書き分けたいときに、どうするか。もちろん線の色を指定するんだけど、ここで急に3原色が出てくる。
 
 選択する色のところで、よく使う9色はわかりやすいところに表示されていて。

 9つの色とは、光の3原色に色の3原色を加え、それプラスよく使いそうな白黒トーンの3色を指す。写真だと選択されているのは「シアン」、たいていの人に言わせれば「水色」であるような色。
 
 「なに色かなんて見ればわかる」と言われるかもしれない。ただキャドの本を見ていると、いきなりさらっと「マゼンタを選択」とか出てくることがある。マゼンタって何色やねん、と思ってつまづくのもおもしろくない。これはほぼピンクで、上の画像だと左から6番目がマゼンタ。
 
 キャドにもいろいろ種類があり、弊社で使っているのは「AutoCAD(オートキャド)」と呼ばれるものになる。かつて建築業界にいた父親も触っていたくらいのメジャーなソフトで、知名度、シェア共に高い。だから自分もいま勉強しているくらいで……。
 
 色彩の勉強もむかししたことがあったけど、こんなところで生きてくるとは思わなかった。人生ムダなことなんてそうそうないもんだなと思いつつ、クリスマスのシュトーレンをほおばりキャドの練習に励んでいる。

本を買ったり、勉強したりするのに使っています。最近、買ったのはフーコー『言葉と物』(仏語版)。