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老いたら子に従わず

二月に弟夫婦の新築祝いを兼ねて夫と実家に帰省したものの慌ただしくてゆっくり出来なかったので、今回は思い立って一人で。

一番の目的は、80歳を超えた両親の生活ぶりを観察すること。
父は腰が曲がりあまり長く歩けず、母は目の調子が良くなく神経痛もある。
ただ、食欲も私以上にあるくらいで、畑をほとんどやめたとはいえ簡単な葉野菜などを育て食事はほぼ手作り。

それでも車の運転はやめてほしいし、家財含め不用品を片付けてすっきり暮らせばもっと楽になるのに…など気になること多々。

田舎なので駅から実家まではバスは少なく、タクシーで帰ることがほとんど。
以前は父に車で迎えに来てもらっていたこともあるが、今は事故なく来れるか、帰りは大丈夫だろうかと心配でならないから、タクシーのほうが気が楽なのだ。
帰省することを電話した時も張り切って迎えに来ようとしていることが伝わってきて、断ることが申し訳ない気持ちにさせられた。

結局帰りは送ってもらうことに。

こういう時「老いては子に従え」と言う言葉を思い出す。
元々頑固な父は、老いと共に益々譲らなくなってきた。

古くなったストーブは危ないから変えた方がいいと言えば、新しいストーブは古い灯油だと(安全装置が働いて)止まってしまうから古い型の方がいいとか、訳のわからない理由で変えようとしない。
止まらない方がかえって危ないし!

マスクだって、つけた方が体の負担になると言っても、頑なにお店に入る時にしている。

あまり周りがあれもするなこれは危ないと言うと、何だか自分が何もできないと言われているよな気がするらしい。
母からそう聞くと、強く言えなくて言葉を呑むこともある。
絶対に譲らない様子にあきれてこちらが折れたりする。

押したり引いたり気を遣う。

父に性格が似ていると言われている私も、いずれそうなるのだろうか…
ヤダナー(笑)

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