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インタビュー相手の押さえ方 ~新規事業伴走メンタリング⑫~

メルセネール・大道寺です。
今回は新規事業開発において、環境理解や顧客理解を促進するインタビューに関してです。その中でもインタビュー相手の押さえ方、確保の方法に関してです。

インタビュー相手の押さえ方が豊富な時代

新規事業の検討を進めるにあたって、業界の理解や顧客の生の声を集めることは非常に重要です。

10年くらい前ですと、組織や個人として培った人脈が有効な資産であり、それを活用してアプローチするしか無かったかなと思います。

ここ数年では有料でのインタビューサービスが増え始め、内部に蓄積された人脈資産が無くても、インタビューを実施しやすい環境になってきました。

私のクライアント皆様も、インタビューサービスを当然のごとく活用して事業の検討を進めていらっしゃいます。使ったことが無いというクライアント方が明らかに少ないと思います。

そこで、ふと疑問がわいてきました。

「みんなインタビューサービスが使えるようになっているのに、事業開発が上手くいっている組織と、そうでない組織のどこに差があるのか?」

一昔前だと、インタビューを通じた情報収集ができる or できないで差があるということで片づけられたかもですが、今はサービス使用料さえ払えば、サービスを使うことが可能です。

この点に関しても自主調査で聞いてみました。


新規事業に成功している企業は多様な手段を持つ

リサーチ対象は以下です。

  • 従業員数300名以上の会社に所属

  • 直近3年以内に新規事業に携わった経験がある

  • インタビューを通じた情報収集の経験がある

この条件に当てはまる人へ、『インタビュー相手を獲得する手段に関してご経験があるものをお選びください。』とお聞きしました。

その結果がこちら・・・

※メルセネール自主調査

青色のバーが新規事業の黒字化に成功している層
ピンクのバーが新規事業が累積赤字もしくは撤退している層

黒字化に成功している企業は、既存の関係性を活かしてインタビューを実施していることが分かります。黒字化に成功している事業とそうでない事業で大きく差が開いています。


もう1つ興味深い結果があります。

既存の関係性を活かす一方で、問い合わせフォームやSNSを使用した、既存の関係性が全く無いところにも突撃しているという点でも黒字化事業とそうでない企業の差があります。

「どうしても聞くべき事項があり、それを適切な人から聞くべきである」というシーン直面した際に、それを徹底できると組織と、心的ハードル・リミッターにより突撃できないという組織の差は大きいと考えられます。

有料のインタビューサービスは調整も楽ですし話が早いので便利なのですが、本当に聞くべき相手に出会えないと、そもそも意味がないですからね。


事業の黒字化に成功している企業は、

  • 既存の顧客にドンドン聞きに行っている

  • さらに関係性の無い相手にも様々なアプローチを敢行している

  • 結果としてインタビュー相手の確保において多様な手段を活用している

ということが考えられます。

今後も調査結果を定期的にお伝えしていこうと思いますし、改めてまとめて公開しようと考えておりますので、ご興味ある方はしばしお待ちください!

2022/11/8更新
こちらで速報版をリリースしました。



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