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帯同休職制度を使って良かったこと悪かったこと

こんにちは、メルです。

何から書こうかな〜と思ったら、やはり自分の今の原点は帯同休職でスイスに行ったことかなと感じたので、まずはこのお話から。

個人ブログの記事でより詳しく詳細に書いているので、PCからこのnoteを編集する時にまたリンクをつけたいと思っています。ここでは簡単に、自分の思いメインで綴っていきます。

帯同休職とは何か

とはいえ、まずは帯同休職とか何かを簡単にご説明しますと、配偶者が海外勤務になった際に最大〇年まで休職し、帯同することが認められる制度のことです。

年数は会社によって違いますし、細かい条件などもかなり異なってくると思いますが、弊社の場合は1回あたり最大3年、合計で2回かつ5年までとなっていました。

帯同休職をしてよかったこと

(1)夫と過ごす時間が持てること

帯同休職をしてみて1番良かったことは、なにより夫と一緒に過ごせること。実は私の場合は、諸事情により夫が半年先に赴任しており、半年間の別居婚状態でした。

平日昼間は仕事もあるし、バタバタしていて、正直そこまで寂しさを感じなかったかもしれませんが、やはり静かな家に帰ってくると寂しさは募りますし、休日なんて早くスイスに行くことしか考えれていませんでした。

(2)自分の仕事を見つめ直す時間が持てたこと

私は、某エネルギーインフラ企業で総合職として働いていますが、正直に言って、仕事とのミスマッチを感じない日は1日足りともありませんでした。

それは、私がもっと就活生のときにしっかり考えておけば良かったことだとも思う一方で、なんとしてでもゼネラリストとして育てたい人事側の配属ミスも大いにあって、仕事はこなせるけれども、どうしてもストレスを感じてしまい、そのうち睡眠導入剤なしでは寝れない体になってしまっていました。

そんなタイミングでのスイス渡航で、仕事からも長期間離れられる絶好の機会だったこともあり、改めて自分の仕事を見つめ直し、どう生きたいかをじっくり考える時間が持てたことは、本当に良かったことだと思っています。

(3)新しい文化を知り、日本の良さ/悪さを知れたこと

スイスを含む欧州は、日本と全く異なる文化やイデオロギーを持っています。

日本人にとっては当たり前な、超正確な交通や郵便も、何故か時刻表にあるのに全く来なかったり、逆に時刻表にないのが来たり。郵便物を家まで持ってきてくれなかったり。そんなことは日常茶飯事。

でも、少しでも困っている様子を見せると、すぐに声をかけて助けてくれる。エレベーターは確実に待っててくれるし、建物の入口のドアは開けていてくれる。信号がない道路では車は絶対に歩行者優先だし、全く知らない人でも「その服かわいいね!」とか「いい天気だね」って声をかけてくれる。

日本にいたら気付かなかった、私が「勝手に」当たり前だと思ってたことが、本当はたくさんあって、それらは日本の良いところにも悪いところにも成りうるんだと気付けたことは、私の人生においてとても重要なことだったなと思っています。

帯同休職をして悪かったこと

(1)社会保険料の負担が重たかったこと

働いていないので当然ですが、帯同休職は無給です。ですが、会社が私達の雇用を維持してくれているので、健康保険料などもろもろの社会保険料は休職中、毎月かかってきます。

また、前年の所得があるので住民税ももちろんかかってきます。

帰国後帰る場所がある、というのは本当に精神衛生上よかったけれど、これらの合計がまあなかなかの負担にもなりますし、毎月夫に負担してもらってたのもあって、申し訳なさもすごく感じていました。

(2)海外の働き方を知り日本で働くバカらしさを感じてしまったこと

お金以外でいえば、なんと言っても働き方の違いを知ってしまったことで、日本人の働き方に違和感を覚えるようになってしまったことかなと思っています。

スイスを含む欧州では、長期間のバカンスが当たり前だし、病欠は有給を使う必要がなく権利として休めるという話も聞いたことがあります。(もちろん会社毎に事情は異なると思いますが…)

残業ばかりで家族の時間が取れないということはほぼないと、私の知っているスイス人はみな言いますし、日本人は働きすぎだ、何のために働くんだとすごく聞かれたこともあります。

そんなことが色々あって、日本に帰ってきて復職してみて、帯同休職前は何とか騙し騙し耐えてきた働き方に対して、帰国時は心の底から違和感を感じてしまうようになっていて、これは正直海外生活の弊害だなあ(笑)と思っていますし、恐らく我慢し続けられないだろうなあと感じています。

もっと細かいことを挙げればきりがないくらいありますが、私が思う帯同休職の良いところと悪いところは、一旦ここで終了です。

願わくば、もう1度帯同休職して海外に行きたいし、夫の会社が帯同休職制度を作ってくれれば、今度は私が海外勤務を経験したいなと、思う日々です。

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