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串屋横丁

 多くの言葉をかわすことなく、通うもの
 それは秘伝のタレの香りが混じる煙の中にある
 潔くも口の中にとろけるホルモン
 いつものテーブルに陣取る老夫婦に会釈をする
 ともすれば見過ごしてしまいそうな小さな絆
 日常とはそういうことなのかもしれない
 どこまでも通る店長の声
 笑顔でオーダーを受ける店員
 潔く売れ切れてしまった定番メニュー
 ひとりが楽しい
 そう思わせてくれる場所に今夜もカンパイ!

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