【Revit】DiRoots.one日本語解説
こんなツールが無料で公開されてよいものか。Revitを扱う人ならぜひ使って欲しいDiRoots.oneの”これは便利!!”という機能を順次紹介したいと思う。ただ日本語化されておらず、機能に気付いていない方も多いようですね。
【update-240728】
・新機能と追加機能があったので紹介、ついでに目次見直し
・OneParameter、QuickView
・FamilyReviser-Health、OneFilter-Levels
Data IO
SheetLink
下記にSheetLinkのみ取り上げたので、こちらもご覧ください。
ExportProject Standards
この機能のためだけでもインストールしたい。オブジェクトスタイルやラインスタイル、ファミリタイプの設定を書き出せ、Excelを修正して戻すこともできる。
手書きでテンプレート管理してる人は、必須で乗り換えましょう。各種パラメータのエクスポート、インポートに対応
各種検索により選択した要素のパラメータをExcelに書き出し、編集して戻すことができる。インスタンスやタイプ、Read-Onlyを色分け表示してくれるので非常にわかりやすい。
※リンクファイルを含む含まないなども選択可能。
PanelLink
パネル集計表のエクスポート、インポートに対応
普通の集計表を書き出すのと同様に、パネル集計表を書き出して、Excel上で修正可能としたもの。
TableGen
ExcelをRevitに貼り込む
Excelでテーブル化したものを凡例、集計表、製図ビューのいずれかの形で読み込むことが可能。またAutoSync機能があるため、Excelの更新を簡易に反映することができる。Excelファイルは、相対参照/絶対参照の切り替えにも対応。集計表への取り込みが、Excelに忠実な表現だと思うが表現に差があるため確認を推奨する。
※Excelのフォントやセル背景、セル罫線なども反映される。
OneParameter 【update】
パラメータの値を一括編集
パラメータの値を検索して、対象数が右下に表示される。
接頭辞や接尾辞を一括でくわえたり、パラメータの値を一括上書き可能対象のパラメータ値を一括
対象のパラメータ持つ値を一括で削除可能。右下の箒マークでクリア。
Views and Sheets
SheetGen
各種シートの情報をエクスポート、インポート対応
Parametersを設定することで、表形式で各種設定を確認、変更することが可能。View Listでは、各シートに貼り付けているビューや集計表を管理できる。Revision Listでは、シート発行/改訂記録の管理が容易になる。
ViewManager
各種ビューの情報をエクスポート、インポート対応
Parametersを設定することで、表形式で各種設定を確認、変更することが可能。切断ボックスやトリミング、クリップの有無なども一覧で確認することができる。ViewTemplateが追加(v1.8以降?)
関連付けされているビューの数を確認し、リネームが可能
パラメータを使った一括リネームにも対応Templates Transferが追加(v1.8以降?)
ビューテンプレートの設定を転送することができる。
ビューテンプレートAのフィルター設定だけを、ビューテンプレートBにコピーってことが簡単にできる。複数まとめても可能。View Rangeが追加(v1.8以降?)
ビューのビュー範囲設定を一括で確認、修正が可能
QuickViews 【update】
共通事項
→ 部屋/スペースごと、ビューを自動作成できる
→ 作成するビューの詳細な設定が可能(部分詳細/立面図/断面図)
→ 部屋/スペースリストからビューへのアクセス、ビューの削除が容易部屋/スペースごとの部分詳細ビューの自動作成
REXJの「各室ビュー作成」と似た機能があるが、リンクモデルに対応している点が大きな魅力。部屋/スペースごとの立面図/断面図ビューの自動作成
REXJの「展開図作成」と似た機能があるが、立面図だけでなく断面図で作成する方法も選択できる点が魅力。
Manage
FamilyReviser 【update】
ファミリの一括エクスポートが可能
カテゴリ、ファミリ、タイプ単位で選択が可能。すべてのファミリから、選択したファミリから、の絞り込みも可能。
(追記2/16)システムファミリや配管・ダクトシステム名も一括書き換えが可能。Excel出力、入力にも対応している。リポジトリ(保管場所)の設定が可能
事前に設定しておくと、選ぶだけで出力先を選択可能ファミリ/タイプ名の一括置換が可能
検索、置換、Prefix、Suffixもつけることが可能。
ファミリ名だけでなくタイプ名にも対応。ワークセットの整理が簡単
ワークセットの振り分けルールを作成して、ワークセットを割り当てることが可能。ファミリのヘルスチェックが可能 【update-240728】
ファミリを分析してエラーが含まれていないか確認できる。
ParaManager
パラメーターの一括登録修正、エクスポート、インポートが可能
プロジェクトパラメータと共有パラメータをExcelに書き出しが可能。通常では非表示のVisibility、UserModifiable、HideWhenNoValueなどの値も確認することができる。
何よりパラメータを1つ1つ登録しなくて済むのが何よりも便利。
(追記2/16)ファミリの数式やGUIDまで書き出せるが、並びはパラメータ名称順となるため、ファミリ内の並びとは異なる点に注意各種パラメータの関連付けされたカテゴリを確認可
通常だと管理>プロジェクトパラメータ>1つ1つ開いて確認…する必要があるが、一覧で出力が可能。Excel側で星取表に変換するとカテゴリに含まれるパラメータが一目瞭然だ。複数ファミリに一括パラメータ付与
複数ファミリにまとめてパラメータを付与することが可能。ファミリパラメータ、共有パラメータを選択可。数式も割り当てることが可能。ファミリ編集時のパラメータ管理
パラメータ一覧のエクスポート、インポートが可能。並び順は昇順となるが、数式まで書き出すことができる。またネストファミリのパラメータを一覧で見やすく、関連付けもしやすい。共有パラメータエディター
優秀な共有パラメータエディタの機能を持つ。Revit上では非表示のVisibility、UserModifiable、HideWhenNoValueなどを一覧で編集可能。
詳細はこちらを参照>【Revit】Tips 共有パラメータについて (note.com)
Find
OneFilter 【update】
高度なフィルタリング
タイプとインスタンスの各種パラメータを使ってフィルタリングが可能。複数ルールの組み合わせによる絞り込みが可能。容易な色分け確認が可能
パラメータの値ごとに用意に色分けが可能。サイズ別、ファミリ別、システム別、レベル別など、複数ビューへ反映させることや色凡例を作成も可能。
SelectionManager
要素選択が容易に
選択セットとフィルタルールを使って、要素の選択をすることができる。フィルタルールを駆使すれば、「SAダクトだけ」「天カセだけ」のような選択も可能に。OneFilterと連携
鉛筆マークをクリックするとOneFilterのSelectionsとRule Filtersのタブが開く。IsolateSelectionを使うと選択要素のみを表示することができる。
Utility
ReOrdering
対象ファミリに、連番を付与
カテゴリ、ファミリ、タイプを選択して絞り込み、書き込み先のパラメータを選択。PrefixやStepを定義して4種類より実行すると、カウントアップの連番を自動付与してくれる。Rulesを使うことで各種パラメータ値を組み合わせた入力も可能。ナンバリングの手法
Manually
手動で選択した順番にナンバリング。途中で番号を飛ばすなど設定が可能
Crossing
詳細線分を描いて線がファミリを通る順番にナンバリング
Vertex
詳細線分を描いて線の端部にあるファミリを順番にナンバリング
Auto
配置した順番に自動的にナンバリング
Point Cloud
特に使ってないためコメントなし。
便利ポイント
検索ボックス
各所に検索ボックスがある。絞り込みができるのは非常に便利。
ただし日本語対応していないため、”日本語が入力できないエラー”が生じる場合がある。解消方法は下記の手順で、不思議と解消される。
テキストボックスを入力状態にして、ボックス内で右クリック+左クリック
ウィンドウの折り畳み
DiRootsのウィンドウは、ダブルクリックで折り畳むことが可能。そしてウィンドウを閉じずに他の作業を行うことができる。ここが多くの他のアドインと異なる点だ。マジで便利。
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