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【Revit】共有パラメータについて

Revitの共有パラメータに関して、気付いたことをあれこれメモします。一旦書きかけでアップしますが、随時追記・修正します。
※現時点で、Revit2022(2022.1.3)を利用



定義ファイル

Revitの共有パラメータ定義ファイルについては、”触れるべからず”と教わる。だいたいそういうものを触りたい性格なので、触ってみた。
参考サイト:RVT2023>共有パラメータ|定義ファイル

発見

定義ファイルの仕組みは、ヘルプを見ればわかる。
ここで発見は、Revit上のUIに存在しない設定がいくつかあること。
VISIBLE / USERMODIFIABLE / HIDEWHENNOVALUE
下記にはHIDEWHENNOVALUEはないが、実際には記載がある。

パラメータ定義ファイルの例

定義

USERMODIFIABLE

- ユーザがパラメータを編集できるかどうかを指定
0 = ユーザはパラメータを編集できず、UI は淡色表示になる
1 = ユーザは UI でパラメータ値を編集できる

VISIBLE

- パラメータを表示するかどうかを指定
0 = 非表示 1 = 表示

HIDEWHENNOVALUE

- パラメータに値がない場合にパラメータを非表示
0 = 常に表示
1 = パラメータに値がない場合に非表示
※APIでパラメータ値を再初期化することが可能(RVT2022)

HideWhenNoValue フラグが true の場合に、共有パラメータの値を再初期化するための API として Parameter.ClearValue() メソッドが追加されました。

拡張機能 | Revit 2020 - Autodesk Knowledge Network

編集

定義ファイルのテキストを開くと、下記の記載がある。テキストファイルを直接編集は…非推奨のようです。

# Do not edit manually
定義ファイルは直接編集しないでください。編集する場合は UI または API を使用します。

定義ファイル 

UIまたはAPIを使えば、編集してよいとのこと。
アドインのDiRoots.One(ParaManager)は使いやすく操作が分かりやすい。通常UIでは変更ができない名前やパラメータタイプ、グループ、ツールチップの説明なども編集が可能だ。

DiRoots.One ParaManager

気付いたこと

実際に操作して気付いたことをメモ書きとして記載する。設定については、わかりやすくParaManagerにおける設定YES/NOで表現する

プロジェクトパラメータの登録

VISIBLE=NOとした場合、プロジェクトパラメータに登録しても表示されない。登録後パラメータは増えていないが、再度登録するとエラーが出る。
RevitLookupなどで確認すると、確かに登録されている。対象カテゴリなどの修正が難しくなる点に注意が必要だと思う。

プロパティにおける挙動

定義のコメント通り
USERMODIFIABLE=NOとした場合、
プロジェクト上で編集させたくないパラメータなどに設定すると有効。ファミリ上でも編集ができず、おそらくAPIのみで修正させたいパラメータに有効な設定
VISIBLE=NOとした場合、
プロパティには表示されない。
HIDEWHENNOVALUE=YESとした場合、
一度値を持つと消すためにはAPIでクリアする必要がある。その他の方法で、値を消すことはできない。またファミリにパラメータを持たせると値を持ってしまうため効果がない。(確認したのは、実数の場合)

集計表における挙動

USERMODIFIABLEは、NOだと集計表でも編集はできない。
VISIVLEがNO(非表示)でも、使用可能なフィールドおよび使用予定のフィールドとして表示される。
HIDEWHENNOVALUEは、値があってもなくても集計表には表示ができる。

まとめ

各設定を初期値から有効に変更した場合
プロジェクトパラメータ、プロパティ、集計表における挙動は下記の通り

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