見出し画像

正義は諸刃の剣だという話

こんばんは。未だに体内時計が日本時間に戻っていないため、こんな時間に投稿です。

帰国したら毎日記事を書いて投稿しようと思っていたのに、全く実行できておりません。三日坊主どころか、二日も続かないような、自分に甘い人間でございます。

ちなみに、中国語で三日坊主は三分鐘熱度だそうです。自宅待機中に中国語の勉強を再開させようと思っていたのですが、こちらもやったりやらなかったりです。。

さてさて、一ヶ月ほど前に、Twitterで

https://twitter.com/gurautyo/status/1234475786175799296?s=20

このようなツイートをお見かけし、とても感銘を受けました。

「人間の本性がでる場面は2つある。困難に直面した時と、正義が自分側にある時の言動だ」

世界中がコロナウイルスと戦っている今、目や耳に入ってくるのは悲しいニュースばかりです。そして、SNSを開けば、他者や政府へ対する怒りの声が溢れています。

意見を主張することは、決して悪いことではありません。むしろ、必要なことです。しかし、自分の正義を振りかざして、相手を打ち負かすことは、正義ではないと思うのです。

これは、わたしが結婚生活を通して学んだことの一つでもあります。

私は元々、何でも白黒つけなければ気がすまない、理にかなっていないこと、筋が通らないことが大嫌い、そんな性格でした。

一方で、わたしの台湾人夫は、マイペースで、細かいことは気にしない性格です。過去の細かいことは覚えていないことが多いですし、記憶の時系列もあやふやなことが多いのです。

こんな二人が喧嘩を始めると、夫が何か言えば、まさに火に油を注ぐといった状況となり、私は夫の発言の矛盾点などを突き、論破しようとしていたのでした。

"自分は間違ったことは言っていない"

この偏った自分の正義を人を傷つける自分を正当化する道具として使っていたのだと思います。

夫婦で台湾から帰国し、自分の心に余裕ができてきた頃、この自分の過ちに気が付きました。

正義の剣を振りかざすことは正義ではない。

正しいことを伝えたいなら、相手に耳を傾けてもらいたいなら、どのように伝えれば相手に理解してもらえるか、聞く耳を持ってもらえるかを考えてみる。

そんなちょっとしたことで、激化しやすかった夫婦喧嘩は大きく改善されました。

そして、世の中には正論を述べるだけが正義ではなかったり、白黒つけられない(つける必要がない)こともあるということを学びました。

わたしたちは、人間で、完璧ではなくて、感情というものが備わっているから、時にはそれに振り回されてしまったり、頭でわかっていてもなかなか心が追いつかないこともあったりして。

疲れていたり、何かうまく行かないことが重なっていたり、いろんな事情が重なって、冷静になれば良くない言動だとわかることをしてしまうこともありますよね。

自分もそんなことが多々あるにも関わらず、自分のことは棚に挙げて突っかかっていました。。。

今、このタイミングで相手が、言っていること、やっていることが間違っている、と感じても、それをすぐに正すのではなく、まずはその背景に目を向けてみます。

どうしてこんなことするんだろう、言うんだろう、と考えてみます。

不安や疲労、悲しみなどが背景にあるのなら、まずはそこの改善を試みます。時には、何も言わず黙っておくということも一つの手だったりします。

うちの場合は、このステップの時点でさっきはごめんね、と謝罪があったり、場が和んでいつも通りに戻ったりして解決します。

正義は正しく使わなければ、何も解決しないし、誰も救われない、そう実感したからこそ、こんな御時世、せっかくの正義は正しく使って、より良い、より温かい社会になればいいなと思うのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?