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海外で生活してわかった、コロナ感染者が減らない理由

こんにちは、加藤です。アイルランドでの生活も残り数日と迫ってまいりました。

しかしながら、一緒に生活している私以外のハウスメイト全員がコロナに感染してしまい、とても気をつけながら生活しています。


さて、日本で生活している方も疑問に思っているのではないでしょうか。

なぜ、感染者が減らないのか。

アイルランドは12月24日から4月5日までレベル5のロックダウンをかけてきました。日本よりも厳しく、カフェもパブも空いていませんし、ましてや美容室、雑貨屋、洋服店までも空いていません。それでも毎日、平均500人の感染者が、新規感染者として報告されます。

私はずっと不思議に思っていました。

2週間しっかり自粛すれば、2週間後には徐々に減っていくのが専門家の見解ではなかったのか、と。それが間違っていたのか。

でも、おそらくそうではありません。日本も同じだと思いますが、自粛をしていない人がいるから感染が止まらないということが明白な事実ではないでしょうか。

基本的に世界中で大枠のルールは同じだと思います。感染してから10~14日間は外出を控えること。ウイルス自体は5~7日ほどで減少し、10日後にはほとんど体内には残っていないことが厚労省のホームページにも記載されていました。

私は信じていました。感染した人は、最低でも10日は外出していない、と。これが大きな間違いでした。

私のハウスメイトのオーナーさんはとても紳士で賢明な方なのですが、それにも関わらず、彼は感染してから3日後、普通に買い物に出かけていきました。散歩にも行きました。

ほとんど全く隔離をしていなかったのです

さらに、感染したひとりは、感染しているにも関わらず、彼女の部屋にボーイフレンドを連れ込んでいました。感染者が3人もいる家に、です。

にわかに信じがたい光景ではないでしょうか。

ですが、全く何も対策していないわけではありません。窓もできるだけ開けて空気の入れ替えをしていたり、キッチンを使ったら消毒をするなど、こまめにやることはやっているのです。

たかが数日体調を崩し隔離したり、外出することを我慢できないのか。と正直驚きましたが、どうやらマスクを含めて自由を制限されることに対して強い抵抗感を持っているという話をお聞きしました。

もちろん人それぞれかもしれません。そこの前提を踏まえて考えていますが、それでも自由を求めた結果、それで他人に迷惑や被害を与えてしまっては、それは自由を行使して良いものなのか。疑問に思いました。

自由とは本来、他人に悪影響を与えない範囲で行使することができる権利のはずです。自分勝手に振舞っても良い権利のことではない、と私は考えます。


こう考えると、日本はまだ徹底している方であるように感じてきました。マスクをする国民性、消毒の徹底、隔離されている人の監視。ましてや陰性であることがわかっている人に対してもかなり厳しい行動制限を敷いています。これだけ徹底しているからこそ、毎日300人程度で済んでいるのかもしれません。
※ちなみにアイルランドは毎日500人と書きましたが、人口としては北海道と同じくらいなので、北海道で毎日500人の感染者が出ている、と考えていただければイメージしやすいかと思います。


私自身はロックダウンの中でも自粛をしている方だったのでよくわかっていませんでしたが、月に1度、銀行振り込みのために市内に出かけます。そこでわかるのですね、

あんまり自粛してないやん、、、。

自分が守っているから、他の人も守っているだろうという幻想。

他の人が破っているから、自分も破っていいだろうという利己的行動の連鎖。

これは心理学的にも言われていますね。

ですが、この現状に対して憂いたり、どうにかすることは私一人ではできません。自粛するように誰かを制限することで感染を拡げないとして、それは私が良いと思っているだけのことで。私の意志であって、それを押し付ける権利を、私は持っていません。

結局のところ、自分の身は自分で守るしかない、という結論に至る
というお話でした。オチがなくてごめんなさい笑

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