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ベビーサイン

2019年にコノビーさんの記事投稿コンテスト用に作ったものです。
テーマは『最大のエモストーリー』。
1歳半頃は意思疎通がうまくできず、お互いにストレスを溜めていた暗黒時代。
その時のとある出来事をイラストと文章で綴ってみました。

以下、投稿内容です。
(2019年7月頃の出来事です)


現在1歳9ヶ月になる息子を育てている母(オクラ)です。
息子(おしりさん)が1歳4ヶ月頃に起きた出来事を綴ります。

その頃、言葉の発達が少し遅い気がしていました。

周りの同じくらいの月齢の子たちは
「わんわん!」「でんしゃ!」「ブーブー!」
と元気に喋っていますが、
うちの息子の喋れる言葉といえば…

ただの掛け声…。

「焦る必要はない、成長スピードは人それぞれ」
と思って(言い聞かせて)いましたが、
心の底では結構気にしていたのだと思います。

そして成長とともに日々凶暴になっていく息子。

毎日の小さなイライラがズブズブ蓄積されていく私。

ある時、私のイライラが爆発しました。

言ってはいけないであろう言葉を発してしまった。
言葉にならなくても、毎日いろんな音を出して、
一生懸命喋っているのは分かっていたはずなのに…

その言葉を聞いた息子は、ピタリと泣き止み、
しゅんとしたような、ふてくされたような、
何とも言えない表情をして、
そのまま背を向けてしまいました。

我に返り急いで謝る私。

当時はベビーサインなんてものの存在も知らず、
上手く表現できたか分かりませんが、とにかく、
「こんなふうに身振り手振りで教えてくれたら、
喋れなくても言いたいことが分かるよ」
ということを伝えてみました。

息子はまだかなり不服そうにしていましたが、
とりあえず仲直りして、その日は眠りにつきました。

翌朝。

この動作をひたすら繰り返している息子。

むむ、これは…!

ジェスチャーで一生懸命伝えようとしているー!!

そんな都合よくやってくれるようになるかよって思いますが、
本当に次の日からあの手この手ジェスチャーして
伝えてくれるようになったのです。
それも私の教えたものよりも遥かに分かりやすいやり方で。

傷つけられても、分かりにくい説明をされても、
ちゃんと理解して行動に移してくれる、
息子のその素直さと吸収力にとても驚きました。

そして至らないことだらけの母を見捨てず、
辛抱強くついてきてくれる息子に、
改めて感謝した出来事でした。





描いてみてから気がついたことですが、
私は「エモい」や「感動」などを表現するのは、あまり得意ではない…。

やっぱりクスッと笑えるものを描くのが楽しくて好きなんだなと分かったので、以降エモい系の話はほぼ描いていません。

でもよい経験になりました。
2020年は漫画をたくさん描いていた(イラストの仕事がなかったから)ので、
更新頻度上げていきたいと思います。

長文読んでいただき、ありがとうございました。


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