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教科書丸暗記プロジェクト。ひたすら音読と白紙復元。

記憶力は、それほど悪い方ではないが、学校を卒業してからは改めて記憶力を強化する努力をしてこなかった。先日見たメモリーアスリートたちの姿を見て、脳をもっと活性化させることにエネルギーを費やしてみたいと思った。(参考:誰でも習得できる記憶術「場所法」【NHK】限界突破!全力記憶〜華麗なるメモリースポーツの世界〜

私の場合、トランプを覚えこんでも意味がない。仕事で使うテキストやマニュアルを完全暗記できたら、仕事の生産性が驚くほど上がることだろう。そんなこと、最近、考えたこともなかった。だからこそ、なんとなくやる気にもなってきた。そこで、個人的に、テキストを丸暗記してしまうためのプロジェクトを始めた。

教科書丸暗記プロジェクト

テキストは電子版を用いる(19章・300ページ前後)。専門分野なので、ここで書名は公開しないが、十数年携わっているので、語彙などに関しては分からないことはない。始めてから数日が経つが、すでに試行錯誤状態なので、何度もプランは変わっていくだろうけれども、基本的なプランは次の通りだ。

・何度も音読しながら頭に叩き込んでいく
・マインドマップで整理し章ごとの関係を理解する
・記憶を試すために、定期的に「白紙復元」を行う

マインドマップで章ごとにまとめながら読み込んでいくのが、一番理解度が上がるが、それも時間がかかってしまうので、これを持ち込むかどうかは迷っている最中だ。とりあえず、音読と白紙復元について書いてみたい。

音読でテキストを覚えこむ

中学~高校の社会科の勉強は、ほとんど教科書の丸暗記だった。何度も何度も教科書だけを読み込むうちに、テストの時にはまるで頭の中で教科書をめくるようにして答えを書き出すことができていた。今は、あの記憶力はない。でも、同じことができるかもしれない。そのためには、ひたすら音読をして、頭を活性化させることだ。

すでに、最近は、毎朝、声を出して朗々と本を読み上げる習慣を作っている。(参考:精読を極めて「血肉読み」にする。朝・夜のルーティーンに「音読」を。)これを、ひとつのテキストに決めて、読み込みまくればいいというわけだ。実際に受験勉強で、音読しまくって教科書を暗記している猛者も少なくないようだ。誰かができるってことは、私もできるってことだ。

教科書類は、50~100ページくらいのパートに分けて10回音読すれば誰でも3~9割暗記できます。平均5割です。5割でも暗記できれば、あとは回数の問題で、15回読めば7割、20回読めば9割以上暗記できます。9割暗記できたら、あとは週1回黙読で復習するだけで入試まで記憶を維持できます。

読み込んだ内容は、何度も復習して初めて記憶にとどまる。そこで使えるスキルが「白紙復元」だ。

記憶力を高める「白紙復元」法

これは、実績ある東大家庭教師の吉永さんの開発した記憶法だ。白紙復元とは、何も見ていない状態で、学んだことを思い起こしていくというものだ。分かっているように思えるものでも、いざ、真っ白な状態から再現しようと思うと、何一つ浮かんでこないことがある。自分の記憶を確かめるためにも使える技術だ。

「まずは、何も見ないで書いてみます。 私はこれを「白紙復元」と読んでいます。キーワードを2つ、3つ書いていきます。参考書や問題集のページ数や得点なども思い出して記録しましょう。」

「そうすると、その日の授業だったり、勉強した内容だったりが何となくよみがえってくるはずです。それを日記に書きます。時間割やスケジュール帳を見ても思い出せないときは、ノートやメモを見ましょう。さすがにそこまですれば書けるでしょう。」

思い出そう!と踏ん張ることで、記憶力が高まる。まるで脳の筋トレだ。ちなみに復習するのに適しているのは「10分~1時間後」だ。一度、情報がわ~っと入って、それが脳内である程度、まとまったところで、覚えていることを書き出していく。さらに、1日後にも覚えていることを書き出したり、話したりしてみる。

ただ読むだけではなく、白紙の状態から記憶を呼び出してくる!ことを目標にするのだ。最近は、これを続けているが、思いのほか覚えていないことに気づいたり、読みながらぼ~ッとしていたんだなと気づくこともある。あとで、白紙復元で、すべてを書き出すんだと思うと、読む時も勢い真剣になるだろう。

知識や経験と共に高まる記憶力

年齢と共に記憶力が低くなっていくと嘆く人は少なくないが、実際には、その逆なのだ。子供の頃の記憶力には致命的な弱点がある。それは既存知識が少ないこと。もともと持っている知識や経験が不足しているために、すでに知っていることと「つなげる」という技が使えないことだ。

しかし、何十年も生きてきた人は、様々な事例を知り、自分でも経験し、膨大なデータベースが頭の中にある。その知識と「つなげて」記憶しようとすると、ほとんど無限に記憶力は高まるという。

「知識や経験が蓄積されればされるほど、物覚えが良くなっていくのです。つまり、 年齢を重ねるにつれて、じつは記憶がしやすくなっていく」

今だからこそ、自分の記憶力の限界を伸ばすために立ち上がるべき時だな。何しろ、新しいことにチャレンジしている時というのは、ドーパミンが常に出ているような感じで楽しい。こんな生産的な刺激を求めて生きていければ、無限に成長していく人になれるなぁ。


綿樽剛の著書一覧

#記憶術 #音読 #白紙復元 #丸暗記 #目標達成

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq