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【感想】BS1スペシャル シリーズ コロナ危機 「テレワークが変える“新しい経済”」

観光業や接客業・イベント業などに携わる人にとって新型コロナでの経済的な打撃は計り知れないだろう。この9か月での失業者は215万人・飲食店倒産件数は736件だ。しかし、コロナ禍でかえって売り上げが伸びている会社もある。

これまでの常識がすっかり覆り「新しい経済」が生まれ始めているという。まさに「ピンチをチャンス!」に変えた人たちだけが生き残っていくのだろう。改めて今は落ち込んでいる場合ではなく、前を向かなければならない時だと実感した。

働き方の変化から生まれる「新しい経済」

テレワークを導入する企業が増え、これまでのような通勤が必要なくなった。そのことがきっかけになり、新たな経済活動が生じている。ここでいう、働き方の変化っていうのは「通勤をしなくてよい」という意味だ。

外食産業:会社帰りに寄る人が多かった外食屋への人の流れが減る一方で、郊外にある自宅近辺の外食屋さんは売り上げが回復しつつある。ワタミは生き残りをかけて、居酒屋を次々閉店し、焼肉屋への転換を図っている。家族連れのお客さんをターゲットにした、ワタミの焼肉屋はこの時期にも大繁盛している。

特急レーンや配膳ロボットなどを使い、できるだけ店員と客との接触を減らしているので、スタッフも半減している。8割のアルバイト・派遣社員は切り捨てつつ、2割の正社員を守る方針転換だという。

不動産業界:実はこの時期、不動産業界は伸びている。テレワークにより定期的に出社する必要がなくなった人たちが都心を抜け出し、郊外に一軒家を購入しているという。若者たちの中には、これからもテレワークが続くことを前提に家を購入する人が増えている。

都心のオフィスに通いやすいことがウリだったタワーマンションはもう不要だ。むしろ、都心のオフィスまで2時間圏内の千葉などの一戸建てが売れに売れている。都心からは4か月連続で人口流出が見られる一方で、千葉・埼玉などは3か月連続で人口流入となっている。

アドレスホッパー:と呼ばれる人たちも出始めている。特定の住所を持たず、ホテルに暮らしながら、点々と移動しながら仕事をするのだ。ホテルも月額7万円前後~。当然、敷金、礼金、保証金なしで自由に動き回れるだけではなく、水道代や光熱費・通信費などもかからないので、生活費が大幅に減ったという人もいる。ホテル業界&不動産業界も生き残りをかけて、長期宿泊者へのレンタルルームなどに乗り出している。

よりいっそうの成果主義の世界へ

これまでは、定期的に出社することが仕事の一環だった人も多いだろう。しかし、出社しなくてよいということは、その分「成果」が大事になるということだ。出社しなくても成果さえ上げれば優秀な社員でいられるが、成果がなければ勤続年数に関係なく不要な人材と見なされるかもしれない。

しかし、それは当然のことだ。出社していようが、していまいが成果を挙げない人を雇うのは企業にとって負担でしかない。いろいろな変化がもたらされてきたとはいえ、日本は未だに年功序列的な会社が多い。新型コロナは行いたくてもできなかった、これまでの枠組みを根本から打ち崩している気がする。悪い意味ばかりではなく。

ただ、新型コロナの嵐がおさまった後には、ひどい格差が生じているかもしれないけれど。

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq