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セルフヘルプ心理学と私。

セルフヘルプ心理学の話。といっても、こんな言葉はどこにもない。私が作ったカテゴリだ。私は一度、心理学に幻滅して、完全に心理学を捨てている。心理学と聞くと「面白そう!」と言われるけれど、入りやすいけれど、まるで中は迷宮のような学問だ。

心理学のおこり

心理学は、そもそも学問ともいえないのではないか。それぞれの思想家が、いろいろ考えてみたというだけの話なのではないかと思った時期もある。ただ、そんな時期から20年近くが経ち、再び自分の心の危機に面した時に、あの時とは違う形で心理学に向かい合うようになった。

よりいっそう、自分のために。よりいっそう、本当に役立つものを。壊れそうな自分の心を支えるためだったから、より真剣だった。そして、心理学というのは、そうやって発展してきたんだってわかった。フロイトだって、ユングだって、アドラーだって、みんな自分の心の中の怪物と闘い続けて、それを世に問うた人たちだったのだ。

それを考えていたら、~~派を名乗らなくても、とにかく、自分だけに役立てばいい、自分の心を癒すためだけの心理学派があってもよいと思えるようになった。それで、まったく自分のためだけにセルフヘルプ心理学を作ることにした。

論理療法(REBT)

セルフヘルプの核になったのが、アルバート・エリスが考えた論理療法(REBT)だ。非合理的(イラショナル)な思い込み(ビリーフ)を言葉で説得していく手法が主で、最終的には合理的(ラショナル)な考え方を獲得させようとする。有名なのは、ABC理論だ。

A(出来事)・B(思い込み)・C(結果)を分析し、間違ったBを修正する。理詰めの「説得」が主な方法で、セラピストにこれをやられると、かなり腹立つだろう。だからこそ、セルフヘルプに最適だ。自分でやる分には、なかなかの力を及ぼす方法だ。

市販されている論理療法の本は、かなり読みこんだ。古い本も手に入るものは全部読んだ。どの本も、小難しくて、読むのに時間がかかるが、エリスの本を一冊読んでおけば難しいことはない。あとは実践あるのみだ。

別に、論理療法の専門家になる必要はない、自分の心を整理できれば、それで十分なのだ。

交流分析

私にとって、もう一つのセルフヘルプの軸となる学派は、エリック・バーンの交流分析だ。もっとも、日本では心療内科の分野で、大いに発達してきたので、本家の交流分析(TA)とは、少し趣が異なるようだ。

私が交流分析に注意を向け始めたのは、自身の心身不調が原因だった。特に問題が、体に出るようになって、心療内科に行かざるを得ないような不調が続くようになった。その時に、エゴグラム(心のグラフ)など、交流分析の考え方や診断を知った。自分の心をC(親)・A(大人)・C(子供)に分けて、分析していく手法は、非常にわかりやすく腑に落ちた。

そして、なかなか解決しなかった心身不調も、自分の心の癖が分かりかけてくると、どんどん楽になっていった。とりわけ、エゴグラムに興味があり、エゴグラム関連本は、ほとんど読み漁った。心という曖昧なものが、グラフになると、心のエネルギーの高低が分かるようになり、結果として何を・どこを修正すればよいのかが分かるようになった。

自分にしか役立たなくてけっこう

心理学は様々な流派があり、それぞれが専門を競い合っている。でも、大事なのは、セルフヘルプだ。何よりも、自分の心を支えるために、勉強しているのだ。コツコツ、セルフヘルプ心理学の項目も書いていきたい。

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq