見出し画像

【NHKオンデマンド】サイエンスZERO「最新リポート!“夢”の科学」

2019年12月に放映されたサイエンスZERO「最新リポート!“夢”の科学」の感想をアップしておく。もともと私は、夢に興味を持ち、そこから心理学を学び始めた。考えてみるとフロイトも、ユングも、夢から心理学の世界は始まった。夢は、無意識・真の自分を発見する扉になる(かも?)というのが、古来から人間の中にある興味・関心なのではないか。

番組の主な論点

サイエンスZERO「最新リポート!“夢”の科学」の主な論点は3つ。

1:見たい夢を見られるか
2:夢を忘れてしまうのはなぜか
3:他の人の夢を覗き見ることができるか

それぞれ、研究段階のものが多く、結論までたどり着いていない。しかし、これほど、多くの人が「夢」に魅了され続けているというもの興味深い。その中で、私は(1)見たい夢を見られるかに関心を惹かれた。このNOTEでも何度も書いているように「明晰夢」トレーニングをしていたことがあるからだ。

しかし、今回は、発見はそこではなく、、、意外なところにあった。当たり前っちゃ、当たり前なんだけど。

夢の意味(深層心理)

実験の中では、被験者が、好きなアイドルのことを思い浮かべてから眠りにつく。そして、レム睡眠が出現したところで、起こしてみて、どんな夢を見ていたかを聞くという形で進んでいく。深夜に被験者を起こして、感想を聞いたところ「なかなか眠れなくて、夢が採集できず、実験者たちに怒られていると思っていたら、目が覚めた」というものだった。

眠れない、眠れない、まずいなという思いが夢になっていたのだ。好きなアイドルを思い浮かべるよりも「今日はテレビが来ているから、ちゃんと夢を見ないと」という意識が強くて、そっちを夢に見たのだ。笑ってしまったけど、これは夢の性質を明らかにするものだ。
本人の意識の中では、普段は大好きなアイドルよりも、ちゃんと夢を見られるかという心配のほうが、頭の中に膨らんでいた意識だったのだ。ちなみに、夢を採集する実験では、6割の人が「夢の実験をしている夢」を見ていたそうだ(笑)

本人がそれを言語化できるか、できないかに関わらず、夢は実は自分が一番考えていることを明らかにする。夢の中に出てくるどんな場面も表象も、結局、その人の意識の中で何度も繰り返されるものだから出てくるのだ。まるで、夢は鏡のようだ。夢を振り返ることができれば「自分でも思いもよらない自分の意識」を垣間見ることができるのだ。

これを考えると、心理学の観点から夢に迫るアプローチは不変であると思えたのだった。科学の話では合ったけれど、結局は、夢の心理学の意味について考えちゃったよね。やはり夢について考えるのは面白い。

#NHK #NHKオンデマンド #サイエンスZERO #夢 #夢の科学

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq