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目標を変える勇気。時には勝てるところで勝つための目標を。

ひとつの目標を変えることなく、それに突き進む姿というのは格好いい。小学生時代の夢を達成したサッカー選手や、上場を目標にして会社を大きくし続ける経営者など、決めた目標を達成する姿にはあこがれを感じる。しかし、現実には、決めた目標通りに物事が進まないことが多い。そして、それでも良いのだと思う。

為末氏の言葉を読みながら、そんなことを考えた。

400mハードルを選んだ理由

為末氏が自分の専門競技として、400mハードルを選んだのは「そこで勝てそう」だったからだ。もともと、それを目標にしてきたわけではない。最初は100m走から始めたが、ある時、世界ジュニアの大会で黒人選手の走りを見て、これはかなわないと思ったのだ。もともと持っている体が違うのだ。

そんななか、唯一行けそうだったのが400mハードルだったという。足の長い黒人にとって、ハードルを乗り越えるのは困難で、どうしても引っかかってしまうようだった。そのぶん170㎝の身長の為末氏にとっては、ハードルを飛び越えるのは難しくなかった。そこから、為末氏は400mハードルに打ち込むようになり、やがてメダリストになった。

もし100mにこだわっていたら、一つのクラブの中だけで突出した少年で終わっていただろう。勝てるところで勝つ目標に切り替えたことは慧眼だった。

勝てるところで勝つ目標

どんな目標でもたてることができる。しかし、実際にやってみると、自分には無理だという目標があるのも事実だ。そこにこだわり続けるよりも、もっと勝てる場所、勝てる目標に切り替える勇気は大切だ。

仕事をしていると、いつもそうだけれど、最初に建てた目標がうまく行かないことは日常茶飯事だ。思い描いたとおりに行った試しなどない。しかし、目標に進んでいる中で、意外な需要に気づいたり、クレームや問い合わせをきっかけに別の企画が生まれることがあり、そういうものがヒットすることがある。私のここ1年の仕事を振り返ってもそうだった。

自信満々で立ち上げた企画は、コロナ禍ですっかり消え去った。しかし、その中で新たなチャンスも見え始めた。やるだけやったからこそ、見えてきた次の目標がある。

もっとも目標を定めなければ、それも見いだせなかったわけだ。そして、途中で目標を変えるという勇気がなければ成功もしない。その時点では可能な限りの目標を設定しつつ、勝てるところがあれば柔軟に目標を変えることが、この世界で生き残っていく知恵なのではないか。

と、自分を説得している(涙)

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq