具体的な読書法は古典から学ぼう!〜読書について〜
多読はいいと言われているものの・・・
世の中にはさまざまな読書法であふれかえっています。
私自身も『読書』を通じて生活を豊かにするのは人生テーマの一つであります。
以前、『Green&Greed』というサイトで、以下のようなテーマで記事を作成しました。
多くの方に知ってもらいたいため、本文を読みそしてシェアしてくださると非常に嬉しいです!
上の記事では大量に読書をすることによって
・知識が拡がる
・瞑想効果が得られる
・認知機能が高まる
・年収が上がる
という主張をエビデンスと共に解説しました。
大量に本を読むことで
多くの知識を得られる→読書習慣により集中力が高まる→高めた集中により読書効率が上がる→頭が良くなる→読書を大切にする人に囲まれる→年収が上がる
みたいなサイクルに入ることができます。
ただし、多読をする際に一つだけ注意点がございまして。
それは、
読書というものはあくまでも他人の意見であって自分の考えではない
ということ。
つまり、読書とは著者の思考を参考にしているのであって、多読をただ行うと自分の頭で考えなくなってしまう恐れがあります。
そんな多読家に陥りがちな現象を、ショーペンハウアーの著書『読書について』から学びました。
思考を衰えさせない読書法は『対話』にある
本書の中で本を読むことについて、ショーペンハウアーはこう言います。
”人生を読書についやし、本から知識を汲み取った人は、たくさんの旅行案内書をながめて、その土地に詳しくなった人のようなものだ。”
”絶えず読むだけで、読んだことを後でさらに考えてみなければ、精神の中に根をおろすこともなく、多くは失われてしまう。”
読んでいるだけでは、雑多な情報こそ持っているもののその土地について「精通」しているとは言いがたいものです。
読書だけして、考えることを放棄してしまうと人間はすぐ忘れるものです。多くを忘れてしまうでしょう。
解決策は「対話」にあります。
まず本を読む前に「なぜ」この本を読むのかを考えてから読むだけで全然違った結果を得ることができます。
ノウハウ本に限った話ですが、全部を読む必要もなく、必要なところを活用することに集中すればいいのです。
その際に、この本を読む目的は何だろうか?と「問い」をたて「解」を自分の中に得ることをオススメします。
読書してる際も、著者の意見が出た際には
「それはどうなの?」
「ウンウン、この部分には同意した。けどね・・」
「次はこんなことを言うんだろうなぁ」
とかいう風に対話形式で読むと考えながら読むことができ、自分の意見を深めて説得力のある説を自分の中から作れます。
これを「インタラクティブ読書術」なんて言ったりもします。
古典を考えながら読めれば最高
また、本書ではこんなことも言っています。
”重要な本はどれもみな、続けて二度読むべきだ。二度目になると、内容のつながりがいっそうよくわかるし、結末がわかっていれば、出だしをいっそう正しく理解できるからだ。また二度目となると、どの箇所も一度目とはちがうムード、ちがう気分で読むので、あたかも同じ対象をちがう照明のもとで見るように、印象も変わってくるからだ。”
ここでいう、「重要な本」とは
あらゆる時代、あらゆる国々の、常人をはるかにしのぐ偉大な人物の作品、名声鳴り響く作品
だと言います。
時代を経て、世界中で、偉人の名声鳴りひびく作品って『古典』のことじゃないかなと思われます。
なので、古典を2度読み作品の深みを味わうことは、かの哲人、ショーペンハウアーも認めた有益な読書術といえます。
手前味噌ですが、古典(近代文学)の良さをまとめた記事を作成したことがあるためもしよろしければご覧ください!
本書『読書について』は読書の役割、そして有益な読書法についてまとまった良書です。
これから読書したい方に是非オススメしたい作品です。
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