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神経学的に、人間関係力を強化するために「内受容スキル」を高めようという話 前編〜情動はこうしてつくられる〜

自分のストレスをより正確に判断できる人ほどコミュ力が高いらしい

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心理学と神経学両方で「情動」をテーマに第一線で活躍している、リサ・フェルドマン・バレット氏の著書『情動はこうしてつくられる』をただいま読んでおります。

上著書は、660ページにもなる大作ですが、テーマとしては

人を振り回す感情の正体とは?そしてどうそれと付き合えば良いの?

と言ったもの。読むのに苦労するけど、人間を知りたい!という方にはオススメですね。

中でも参考になったのが、

『内受容』が敏感な人はめちゃくちゃメンタルが強いし、相手の表情に反応しやすい!

ということ。

内受容とは一言で言えば、

自分の身体の変化にどれぐらい敏感か?

ということです。例えば

自分の空腹感について
自分の疲労感について
自分のストレスについて

どれだけ把握しているのかを敏感に把握している人ほどメンタルが強いんだそう。

逆に内受容感覚が弱い人とはどういう人なのか?というと

・日常がめちゃくちゃストレスフルなのにそれに気づかず、気づくきっかけが体を壊す人

・頭のもやもやが取れない人(思考があいまいすぎる人。不安になりやすい特徴を持つ)

みたいな、自分の感情や身体感覚をモニタリングするのが苦手な人にありがち。

自分の感情に敏感な人は、相手の感情にも敏感になることが分かっておりまして

・相手の表情をマネしたり(察したり)
・アイコンタクトに反応しやすかったり

するため、コミュニケーションが円滑に進みやすいんだ!と。相手のアイコンタクトや表情を察することができないと、コミュニケーションがうまくいくわけないですからねぇ。

内受容は近年、脳科学と神経学のホットトピックでして、これを鍛えることにより

・認知力向上!
・感情コントロールが上手くなる!
・集中力アップ!
・判断力向上!

みたいな、人間のありとあらゆるトラブルに対して強くなる能力がグンと上がることが分かってきたんだそう。

つまり人生の質を向上させるために欠かせないってことですね!

ではどんな人が「内受容感覚が高い」のか?と言いますと・・・・

一流アスリートはみんな内受容感覚が高かった!

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結論から申し上げますと、それは「アスリート」!

とりわけ一流アスリートほど内受容感覚に優れていたんだそうです。

内受容感覚が高いと

・体や心のサインに気付きやすく、
・ここは「休みどころ」、ここは「出しどころ」みたいなオンオフのスイッチが明確になり
・脳や体内のエネルギーを上手く使うことに長けてくる

と言った自分のモニタリングに長けた性質になっていきます。

それゆえに、突き詰めていくと「自分の行動がどんな結果をもたらすかも予想できる」ことになるみたい。これは夢があるなぁ。。。

となると、ここまで書いたら

何であれアスリートみたいに激しい運動をして身体感覚に敏感になる時間を作ったら良いんじゃないの?

と感じる方もおりますでしょう。その通りですとも笑。

話がちょっと逸れますけど運動によって脳が発達することは有名著書『脳を鍛えるには運動しかない!』にも書かれている通りで

運動することによって脳神経が発達し脳がデカくなるので、自分の頭の『容量』が拡大します。

・認知能力を上げたり
・IQが上がったり
・物事に対して雑念を抱かなくなったり

と言ったことが運動によって恩恵を得られることがもう確実なんですって。

だから、

子どもに習い事をさせるなら勉強より運動の方が将来的には相当伸び代がある

ってことも!

内受容感覚を高める「インターバル走」

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ということで、話は戻りますが内受容感覚を鍛えたくて、手っ取り早く成果が出やすいし感じやすいのが『激しい運動』なんですよね。

中でも

10秒全力ダッシュして10秒休むを10セットやるようなインターバルトレーニング

なんかは最適でしょう。

休んでいる間に息がどれだけ荒いかをモニタリングして、効率よく回復につとめ(だんだんコツが掴めてくる)、

またダッシュする時にはいかにやり切るかを考えながらダッシュし、

セット間でどれだけ疲れたかもモニタリングして、ひたすらに自分の体と対話して10セットやりきる

みたいなことができますから。

最近私もインターバルトレーニングを取り入れてるんですけども(ダイエット目的もある。というかそれがメイン笑)上のような感じでやっております。

というわけで長くなりそうだから前半後半にわけて内受容を話していきたいと思います。

前半が、「運動」によって内受容を高める話でしたので後半は「ボキャブラリー」によって内受容を高める話をしたいと思います。


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