「あなたへ」

私は、未だにあなたのことを何一つわかっていないのだろうけれど、あなたのことをこの世で一番知りたいと思う人間としてこの文章を書き残しておこうと思う。
　
まず最初に、私は、幾つかの恋を経験したけれど、あなたに会って、あなたと付き合うことができた時のときめきには、勝るものがないことをまず告白しておこう。
　
付き合いだして間もなくの頃、あなたとのデートを企画するのは何よりの楽しみだった。30年経過した今、あの頃までとはいかないものの、あなたとのデートや旅は僕の楽しみ。これは本当のことなんだ。
　
二人で望んで子どもをもうけた。今、思うと、その前にもっと新婚生活を楽しめばよかったのかな？二人だけでディズニーランドにも行っておけば良かったのかな？
　
子どもの生命を繋ぐことがこんなに過酷で、あなたの人生の多くを犠牲にしてしまった。あれは、あれで良かったのだろうか？あなたのパートナーとして何ができていたのだろうか？と疑問だらけだけれど、まぁ、これには、これからの人生をかけて折り合いをつけなといけないのだろう。
　
今、実感している。私は、今が一番幸せなのだ。あなたにもできれば、幸せを感じていてほしいと希う。