見出し画像

営業で使えるメンタリズムテクニック!

 今回はビジネスで使えるメンタリズムのテクニックを紹介します。営業の仕事はとても難しく、自分では上手く喋れているつもりだけど、中々結果がついてこないというケースが多いです。そのような方は確かにコミュニケーション能力が高く、プレゼン能力も高いと思います。しかし、肝心なのは話の上手い・下手ではありません。もちろん、しっかりとした説明ができるようにある程度の練習はしておいた方が良いのですが、大事なのは相手を知ることです。

 相手を知るということは、相手のニーズを引き出すという意味ではなく、相手のプライベートな部分を知ることです。相手の趣味嗜好、性格、家族のことなどできるだけビジネスと遠い話をして盛り上がることが大事です。要するに、「セールスマンと客の会話」という構造ではなく、「友人同士の会話」に近づくことを目指しましょう。そうすることによって、お客さんとの信頼関係や心の距離が縮まります。さらに、好意の返報性(自分に興味を持ってくれた人に対してこちらもそれに応えようとする心理)が働くので、自分の売りたいものが売れやすくなります。中々結果がついてこないという方は、まず、その高度なコミュニケーション能力を発揮する前に一度お客さんとの心の距離を確認してみましょう。

 心の距離が縮まったところで、営業の仕事はもう8割終わったといっても過言ではありません。例えば、不動産の営業の場合、お客さんの希望に沿いながら家や賃貸を決めていくと思いますが、契約して欲しいと思う家や賃貸であった場合、ただ単にその家の説明をするだけでは駄目です。一流の営業マンになるためには、付加価値をつけることが大事です。その付加価値とは、先ほど聞いた、「相手のプライベートな部分を含ませたストーリー」です。どういうことかというと、賃貸の契約をしようとしている夫婦に、「こちらの賃貸の方が日中すごく明るいのでお子さん2人も喜ぶと思いますし、何より広々とした空間なのでお友達が多いお母様はホームパーティーなんかも開けちゃいます。また、このスペースなんかは読書好きなお父様には良いかもしれませんね!」と、事前に聞いておいた情報を入れ込んでいきます。

 上記のセリフは思い付きで書いた部分もありますが、何が言いたいかというと人の購買意欲は感情によって掻き立てられます。つまり、感情に働きかけるアプローチというのは、物を売る、他人に受け入れてもらう、ためには最高の近道なのです。先ほどのように、それ自体は特殊なものではないけれど、家族のことや趣味のことなど、相手がもう既に好きであるものを織り交ぜながらセールストークを展開していくことによって、お客さんの感情に早く伝わりやすいのです。なので最初に行ったプライベートな話をするのは、「相手との距離を縮めること+セールストークで使うための情報を仕入れる」ことができる一石二鳥の方法なのです。

 今回ご紹介した例は不動産でしたが、アパレル、家具屋、家電屋など、接客業をメインとした活動であれば、どんな職種でも使うことができます。この知識、テクニックを覚えていただいて、メンタリストをも脅かす営業マンになっていただきたいと思います。ではまた!



※おすすめの本:凡人が最強の営業マンに変わる魔法のセールストーク (佐藤 昌弘)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?