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呪術

 痛いの痛いの飛んでいけ、これは一般的には呪術とは捉えられていませんが、立派な呪術です。これは子を思う親の念が言葉に乗り、言葉の迫真性を増し、子が痛みの飛んでいくのを見るからです。
 呪術とは、言葉や文字や形に迫真性をもたらす技術です。催眠術の用語を用いるなら、情報のリアリティを上げる技術です。リアイティが非常に高ければ、それはリアル、真実ですので、催眠誘導などはせずに、相手に変化を起こすことができます。
 その場の情報をリアリティ高く変えられるなら、言葉や文字や形も必要ありません。その場の情報のことを、神道では理(ことわり)と言います。大勢の人の念が理を作り、人はそれに従います。
 腕の良い霊媒師は、その場、そのものの理を変え、除霊、浄霊、お祓い、成仏を行います。無駄な儀式、道具立ては要りません。儀式、道具に頼るのは、まだまだということです。

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