【知恵の学校】客観と主観

 コトバンクによりますと、客観と主観は下記のようになっています。

客観
 観察・認識などの精神活動の対象となるもの
 主観から独立して存在する外界の事物
 当事者ではなく、第三者の立場から観察し、考えること
客観的
 主観または主体を離れて独立に存在するさま
 特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりするさま
主観
 認識し行為する人間存在の中心である自我をいう
 その人ひとりのものの見方
主観的
 表象・判断が、個々の人間や、人間間の心理的性質に依存しているさま
 自分ひとりのものの見方・感じ方によっているさま

 特に客観の「当事者ではなく、第三者の立場から観察し、考えること」「特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりするさま」と、主観の「その人ひとりのものの見方」「自分ひとりのものの見方・感じ方によっているさま」を比べることと、自然科学的なものの見方から、主観ではなく客観であれという教育を、我々は受け続けています。
 しかし体験・情動・感情・思考は個人的なもの、すなわち主観です。周りを虚心坦懐に観る必要はありますが、まずは主観で観るべきです。それにより自分に芯が出来ていきます。客観で観るのはその次です。
 今は客観ばかりなので、かえって自分に芯のない人間になってしまいます。
 すなわち客観は相対であり、主観は絶対なので、主観により絶対をまずは手に入れなければならないのです。

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