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自分を見失わずに自分らしく生きるための自己認識力

1.メンタルタフネスになるための自己認識力

あなたは自分のことをどれだけありのままに認識できているでしょうか?
この、自分をありのままに認識する「自己認識」がメンタルタフネスになるための第一歩です。自分が何者であるか自己認識をすることが、感情のコントロールや能力開発ができる状態を高めてくれるからです。

自己認識とは、
・自分の強み・弱み、思考や感情、欲求について理解できていること
・自分がそれらを知っているということを知っていること
・または、自分はそれらを知らないということを知っていること
です。

古代ギリシャの哲学者ソクラテスの言葉に「無知の知」があります。これは、「自分が無知な状態であることを自覚する」ということです。
無知である自分に気づいた時に自分と向き合うことで、ありのままを受けいれることができるようになるのです。
まずは、無知の自分にも向き合い、ありのままの自分を受け入れることで、良いところや改善すべきところが明確になります。

自分の弱み、自分が無知であることは受け入れがたいかもしれません。
しかし、いかに自分をありのままに認識しているかが、どう生きていくかの探求につながります。他人と比べ悲観的になるのではなく、自分と向き合ってはじめて自分を成長させていくことができます。そして、それは、よく生きるための指針になります。 

2.マインドフルネスが自己認識力を高める

私はメンタルヘルスの会社で産業カウンセラーや研修講師をしています。
そのため、強みや弱み、心と向き合うとこが多い環境ということもあり、
日々、自分について向きあったり気づかされることがあります。

特に、マインドフルネス瞑想をはじめてからは、自分は自分について知らないということをよく思い知らされます。あるいは、知っているつもりという、思い込みに気づかされます。マインドフルネス瞑想の時間は、私にとってとても大切な時間です。

日々、同じ場所・同じ瞑想法だとしても、初めての気持ちで好奇心をもって自分と向き合う時間。自分の考えや思い、感情に評価や判断をしない時間。
そんな、たんたんと自分の体や考え、思いに向き合う時間が自己認識を深めていきます。

自己認識力が高い人は、自分が何者であるか、何を成し遂げたいかを知っているため、感情のコントロールや能力の開発ができる状態にあります。

この自己認識力を高めるために、マインドフルネスは役立ちます。刺激や情報などのストレスから、意識というスペースをつくりだすことができるようになるからです。このスペースをもつことができないと、嫌なことを言われて感情的になってしまう、急な変更にパニックを起こしてしまう、焦りを感じてケアレスミスをしてしまうなど、ストレス対して反射的に反応をしてしまいます。
しかし、この意識のスペースをもつことで、自分自身や物事を客観的にみることができるようになるので、その後の行動を考え、判断・選択することができるようになります。

そして、曇りのない心のレンズで問題を認識する力や物事をありのままにはっきりとみる力が養われていきます。意識のスペースをもつことで、ストレスに対して反射的な反応を抑え、自分の本当の考えを見抜き、他者にアドバイスを求めたり、受け入れることもできるようになります。

3.これから必要になる「自分を知る」というスキル

情報が多く変化の多い時代において、自分の人生の舵をとる力であるメンタルタフネスを身につけることが重要になります。
価値観が多様化する中で、ありのままの自分を認識することは、自分を見失わずに、自分らしく生きていくための第一歩です。今後のキャリアやコミュニケーション、リーダーシップを発揮するためにも必要なスキルです。

今後、私たちがよりよく生きていくためには、自己認識を深めて正しい指針を得ることが重要です。「自分を知る」というスキルは、自分の人生の舵取りをするときの指針となってくれ、望む方向へ進むために必ず必要なスキルです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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