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愛着

「愛着障がい」という言葉、時々目にしませんか? 「愛着」は、「くっつく」とか「結び付き」。 子供時代の主に親との関係性、それが不健全な形のまま過ごしてしまい、若い頃もそうですが、大人になって精神疾患にの奥に潜んでいる事もあるそうです。

愛着障がいとは、幼少期に親などの養育者との適切な心理的結びつきが形成できなかったために引き起こされるという。  原因でまず誰もが考えるのが、虐待。 このような場合は結びつきゆがんだ形になり、心に深い傷が残るだろう。 何より辛い。

虐待はないけれど、親が厳しい場合も、愛着が十分に形成されない場合もあるという。  期待ばかり背負わされ、親の顔色を伺いながら、いい子でいることを頑張る。  周りに気を遣う。 それが大人になっても続き、家庭でも職場でも友人関係にも気を遣う。 遣いすぎて、相手をイラつかせることも。

褒められることが、自分を追い込む場合もあるという。 ほめられると、うれしい。 逆に叱られることは、自分をダメな奴だと感じてしまう。 だから、ほめられるために頑張る、 叱られないために、もっと気を遣う。 愛着が安定していないことが、影響しているらしい。

愛着の問題は、色々な精神疾患の奥に潜んでいるといわれている。 同じ体験をしながら、心を病むか病まないかは、愛着の形成が関わっているのではないか、という説もある。  特に、複雑性PTSDは愛着が影響しているともいわれている。
PTSDは、心身の危機を感じるほどのストレス受けた場合、その後の後遺症として現れる。 とりわけ、ストレスが長い間続いたり何度も繰り返されたりした時、後遺症もこじれてしまうことがある。 これが「複雑性PTSD」と呼ばれる。

愛着は、PTSDの原因ではない。 PTSDの症状が出た時、愛着がストレス緩和の働きをしてくれる。 愛着の形成が弱いと、ストレスに対して自分の中で柔軟に対応できないケースがあるという。 考えてみると、本人が悪いわけじゃない、と強く思う。

” 愛着とオキシトシン ”
よく「幸せホルモン」なんて呼ばれるオキシトシン。 出産や授乳や子育て、成長や周りの人との繋がりや愛情を担当。 抗ストレスのホルモンでもあります 愛着障がいの場合、オキシトシン受容体が少なくなっているそうなんです。
オキシトシン受容体の減少は、愛着が不安定な時期を過ごした事と深い関係があるようです。 オキシトシンが少ないので、周りからの愛情を受け取ることが苦手だったりするのかも。
でも、オキシトシンを増やす方法があります。 握手、ハグ、繋がることがいいとされてます。 イイねも、良いかも。

大人になってからでも、愛着を取り戻すことはできる。 安心していられる場所、安心して話せる相手を作ること、避難できる場所を作っておくこと。 それが自分の中の愛着を安定させることになるという。
でも、愛着を求めるがゆえに、二律背反のように「どうせだめだ」と自分を否定する考えが存在している。 これまでいっぱい傷ついてきたからなのかもしれない。 それを否定するのじゃなく、その感情も含めて、まるごとぎゅっとハグ🤗🤗

心の体温が伝わるように。

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