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パーソナリティ症について その1

パーソナリティ症、特に境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder)について書かせて下さい。

境界性について私の印象は、愛着を誰よりも強く求めているのにその求め方が悲しいほど不器用で失くすことを怖がっている人。

境界性の方に接したことがある人はわかると思いますが、周りは振り回されると感じる人が多いと思います。 家族も、友達も、恋人も、夫婦も。  見ていると、愛されたいと強く思っているのに、悪態をついたり、傷つけるようなことをしたりして、それでも見捨てないでいてくれるよねって泣いているよう。

境界性の人のことを「万華鏡」と例えるのを読んだことがあります。 回るたびに崩れたり形を変えたり。 キラキラと華やかだったり、黒い怖さを発したり。
だから、嫌悪感を抱く人も多いと思います。 自分から嫌われるように仕向ける場合もあると思います。 本当は、嫌われるのがきらいなのに。


「あの人は敵で、あなたは私の味方」

境界性パーソナリティー障害の特徴として、周りの人を自分にとって敵か味方か、善か悪かで分ける傾向があります。
スプリッティングと言います。  
そしてこれは定まったものでもなく、ある日いきなり敵扱いする場合もあります。
エスカレートすると、周りの人たち同士を分裂させるように仕向ける場合もあります。 
知らず知らずのうちに分裂させられた者は、本人の気持ちを理解できるのは自分だけだと考えるようになり、依存性が強くなってしまい、万華鏡の如く変わる態度に振り回されるケースも少なからずあります。
そういう行動をとるのは悪意があって? そう取られるのも、無理もないことかもしれません。 でも、奥に見えるのは「不安感」だと思います。 
それは、拭っても拭っても出てくるほどのもの。 一時的に安定を得られたとしても、安定していることへの不安から、壊してみたくなる。 そういう衝動に駆られる場合があります。 哀しい程に。

「やっぱり許されたい」

境界性パーソナリティー障害の特徴として、「周りの人を試す(Testing)」があります。 周りが嫌がることをしたり、裏切るような行為や言動で相手の反応を見る。 それでも自分を許してくれるかどうか知りたくて・・。

なぜこんなことするのか? 
やはりこれも、常に不安感を抱えているからじゃないかと思います。 もしかしたら、幼い頃の愛着が関わっているのかもしれない。 極端な言動、自殺を仄めかすことも幾度となく。 その対応で、周りの人は疲れ果ててしまう。 そこで、見捨てる人と、見捨てられない人に分かれる。 スプリッティングが起きる。

本当は、他人との付き合いが大好きだと思います。 誰とでも、仲良くなれるはず なのに。 築いた人間関係を崩してでも確かめくなる衝動とは・・。



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