あの時飲まなくて本当に良かった ①初期離脱症状編

小太郎さんのオンラインコミュニティで知り合いました、サンさん(断酒の戦友)がブログ内で『あの時飲まなくて本当に良かった』体験記を募集していましたので、私も乗っかってみます。

私の体験は2回あるので、今回は1回目。

あの時飲まなくて本当に良かった・・・

1回目は断酒後3日目の初期離脱症状の時です。

初期離脱の辛さについては下記参照下さい。

まあ、とにかく離脱症状が辛くて、寝れず、食べれずの状態が続き、断酒3日目に精神疲労がピークを迎えていました。

その頃はもう自分がアルコール依存性であることは自覚していたので、ビール一本飲めばこの離脱症状が弱まることは分かってました。

その時の心の葛藤は

『こんなに辛い状況が続くなら、ビール一本だけでも飲んで、少し楽になった方が良いのでは?で、徐々にお酒減らしていけば良いだろ』←悪魔

『いや、ここで飲んだらまた連続飲酒に戻る。そしたらこの離脱症状をまた味わうことになるから飲まない方が良い』←天使

と天使と悪魔の囁きが拮抗している状態でした。

そんな中、

『どっちにしろアルコール依存性だから一生飲めない事は間違いない。自分の人生ここで終わったな』←絶望

と、そんなことで馬鹿らしいというものですが、真剣な自殺願望も沸いていました。非常階段の下を眺め、今後の苦しみを考えるとここで死んでしまうのも楽かもなと。

結果的に、飲まない選択をしました。大きな理由は奥さんにアルコール依存性をカミングアウトしていたことだと思います。

初期離脱症状で苦しんでいる日、本当は奥さんと温泉旅行に行く予定でした。

が、私の離脱症状の辛さに旅行キャンセルをお願いし、そのタイミングでアルコール依存性の事も打ち明けました。

楽しみにしていた温泉旅行は私のせいでキャンセル、『アルコール依存性でもう自分は酒は飲めない、ごめん』と急に言った私を、何も言わずに受け入れてくれた奥さん。

スリップして裏切る訳には行かないじゃないですか。

この気持ちが、初期離脱症状の最中飲まなかった理由です。この気持ちを持ってしても、悪魔の方がかなり優勢でしたけどね。

断酒1年6ヶ月。今だから言える。

『あの時飲まなくて本当に良かった』と。『本当に飲まなくてありがとう』と。



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