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『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』 三砂ちづる (ミシマ社)

本屋さんで佐久間裕美子さんの『ピンヒールははかない』のほぼ横に並べてあって、以前かった本が面白かったミシマ社だし、タイトルやカバーが素敵だし、著者も人生の大先輩で海外にもいたユニークな方そう、いろんな考え方知りたいし、と思って買ってみました。

「女性が歳を重ねて生きる」、「人類の深い知恵をもう一度」とキャッチフレーズが帯に踊っていたのだけれど、読んだ結果はモヤモヤ。

モヤモヤしすぎて、色々ネットサーフィンしたのが更によくなかった。
『2004年にオニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す』なんていうかなり論争を巻き起こした本を出した方が著者だったようで・・・。
賛否両論あって、いろんな本レビューを読むとかなり気分が悪くなったので、今この本に興味がある方で著者について知らない方は、ネットで情報を得ずに先入観なしで読むことをお勧めします。

普段ならちょっと違うかもー、と流してしまうのに、なんだかモヤモヤが続く自分にモヤモヤし、見つけたのがこのブログ。『同意できないことが書いてある本を読む意味』。このブログを読んでだいぶ気持ちが救われました(苦笑)

モヤモヤするということは、そこに「自分の意見」があることを表していて、はっきり同意も反対もできない読者の私の意見はまだ発展途上。
でも読書しながら考えて深めたり、いろんな方向からバランスを取ることができるのですね。何より考えるきっかけを読書は与えてくれる。

なんだかんだで、本から受け取ったメッセージはありました。
「フェーズや環境が変わっていけば、自分が変わっていき、違う人間になっていくもの。恐れたり、変に頭で考えずに飛び込んでいけばいい」
「今の悩みは、人生のある一定フェーズで悩むことができることで、そのフェーズが過ぎて受け入れられるときがくる(だから今悩むことは悪くない)」
「叱られると死ぬ(その人がその人であることやめてしまうかも知れない)、みんな許して欲しい。許そう。」

本を読むことでこんな感情になることもあるんだ、というある意味驚きがあった本でした・・・。上記ブログにあったように、
「どんな本も、結局は自分で考えるための材料に過ぎないのだ。」

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