春絵本「はるかぜさんぽ」

まるで小さなお花畑にいるみたい。

心がぽかぽかあたたかくなる春絵本に出会った。

娘用に、ひな祭りとか季節の行事に関する絵本を探していたところ、可愛らしい表紙に心惹かれて図書館で借りてみた。

「はるかぜさんぽ」作者は江頭路子さん

小さな女の子が、お散歩をしながら春を見つけていくお話。

とにかく絵柄がホワホワしていて可愛らしく、淡い色使いも素敵。

女の子の足のむっちり感とか、小さく微笑んだ表情とか、口元とか、頬のラインとか、まさに絶妙な描き方。

思わず娘の将来の姿を想像してしまう。

ちょん、ちょん、ちょんというリズミカルな表現が、とてもあたたかみのある音で脳内再生される。

本当に小さな女の子の目線でお散歩しているみたい。

1ページだけ文字のない、絵だけのページがある。

女の子がお花畑に寝転んでたくさんの黄色い蝶々を見上げている場面。

そのページを開いた時、私の心に、たくさんの黄色いたんぽぽが一気にフワリと咲いたような気持ちになった。

あーー、これは、素敵な絵本に出会ってしまった。たぶん買うと思う。

同じシリーズの他の絵本も気になって、ひとまず借りてみることにした。


独身の頃は絵本って高いなって思っていたけれど、むしろ安いくらいかもしれない。

何度も読むものだし、1つ1つの絵に、大人も心を動かされる何かが詰まっている。

子供の頃に読んだ思い出の絵本は、美しい記憶となって、心を豊かにしてくれる。

娘の思い出の絵本はどれになるかな。


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