接客で使える心理学(心理効果)ベスト5
メンエス大学院・井上です。
実は私は心理カウンセラーの資格を持っています。また、心理学にも興味を持っていて独学で勉強したりもします。
心理学の中にはビジネスに使える心理効果もたくさんあります。
実際、私はリラクゼーションセラピストとして心理学を使うこともあります。
そこで今回は『接客で使える心理学(心理効果)ベスト5』と名付けて、メンズエステではもちろんのこと、他の接客業でも使える心理学を紹介していきたいと思います!
では、早速5位から紹介していきます。
第5位
ウィンザー効果
具体例を挙げると『口コミ』『レビュー』『アンケート』『インタビュー』『体験談』『インフルエンサーの紹介』などがあります。
本人(自分)がオススメするのは当たり前過ぎて信憑性に欠けますが、他人が勧めるものってなんだか信用できそうですよね?
ただ、この効果も多くの方が知っていて、口コミ戦略を使う事業者も増えてきました。
最近ではお金をかけてウィンザー効果を使う場合も多く感じます。『ヤラセ』や『サクラ』と言われているものです。
嘘っぽい『口コミ』や『レビュー』は素人でもなんとなく分かったりしますよね。。
そこで使えるのは『両面提示の法則』です。
これは「メリットだけではなくデメリットも合わせて一緒に提示して明らかにすることで、信頼感・説得力・好感度が高まる心理法則」です。
たしかにメリットだけだと『サクラ』を疑いますし、デメリットだけでも嫌がらせではないかと思ってしまいます。
一方、メリット、デメリットの両方ある文章はなんだかリアリティーがありますよね。
【例】
①施術は新人という事でまだ伸び代がありそうでしたが、接客は愛想がよく、気遣いが出来るセラピストさんでした。
②細身ではないですが、胸が大きく、ムチムチ好きな方にオススメできます!
いかがでしょうか?
口コミをお願いするときは両面提示してもらうといいかもしれませんね。
自分が消費者になった際に両面提示の口コミを探すようにするとより信頼度の高い情報が集められると思います。
あとはピーク・エンドの法則や親近効果
にもあるように最後を良い表現にするのがオススメです。
【例】
△△はイマイチだったけど、〇〇は最高でした。
こうする事で〇〇の部分が印象深く残り強調されますよね。
ウィンザー効果は接客する側としては使う場面が少ないので5位としました。
4位から紹介する心理効果は、接客する側が頻繁に使えるテクニックになります。
⚠️お願い⚠️
この記事が「良かった」「勉強になった」と思った方は是非感想をツイートして下さい。
ウィンザー効果やこの記事を覚えておくためにも使えます♪
「両面提示」も使ってもらって構いません😌
第4位
ツァイガルニック効果
例えば、ドラマやアニメでいい所で中断すると視聴者の記憶に残りやすく、次回まで覚えてもらいやすくなります。
仕事も中途半端で終わると、夜中に思い出して睡眠障害につながることもありますよね。
これを接客業に活かすなら、お客様とお別れする時に、以下のフレーズを使う事をオススメします。
「次は〇〇しましょうね」
「〇〇のオプションはもっと凄いですよ」
「お客様がオススメしてくれた映画、次までに観てみるので今度感想伝えますね」
「〇〇の話が途中になってしまったので、次回しっかり聞かせてくださいね」
これらのフレーズのポイントは、実際に会った時にしか続きが再開できない事です。
DMやLINEで続きの雑談をしてしまうのは、次の来店理由が無くなってしまう可能性があるので、あまりオススメはできません。
第3位
希少性の原理
【例】
『残り1枠』
『本日最終日』
『事前予約満了セラピスト』
『レア出勤』
『遠征』(出張・期間限定移籍)
『季節限定品』
などです。
「今日はお好きな時間でご案内可能です!」
よりも「〇〇の時間のみ1枠限定でご案内できます!」
の方が価値が高く感じますよね。
自分のキャラ設定(ブランディング)をする際に、この希少性に注目してみるといいかもしれません。需要がそこそこあるのに、供給が少ない珍しい穴場キャラを探してみて下さい。
また、『レア出勤』のようにあえて他の業種や店舗を掛け持つ事で希少性を高める方法もあります。これは信頼や信用を落とす可能性もあるので必ずしもいいとは限りませんが参考にしてみて下さい。
男女の関係でもすぐに最後まで許してしまうと価値が低いと思われて捨てられる可能性があります。最初はわざと断り、なかなか手に入らないと思わせて自分の価値を高く見せることも大切です。
第2位
返報性の原理
この返報性は細かく分類する事ができます。
その中でも接客に使えるものを3つ紹介します。
①自己開示の返報性
初対面から親密度を高めようとする時に、相手の事を知りたいと思うのは当然の事です。
そんな時に気を付けたいのは根掘り葉掘り質問し過ぎる事です。
例えば初対面で「趣味は?」「結婚は?」「職業は?」と質問攻めにしてしまうと、しつこいと思われたり不快に思われる場合もあります。
そこで対処法として自己開示をする方法があります。
例えば、
「私の趣味はカフェ巡りですが、あなたの趣味はなんですか?」
「私はバツイチですが、あなたは結婚してらっしゃいますか?」
「私は昼間は事務の仕事をしてますが、あなたは普段どんな仕事をしてらっしゃるのですか?」
いかがですか?
こんな質問なら多少警戒心は和らぎますよね。
例文では、すぐに切り返してますが、実際はもう少し時間を掛けて自分の事について話してもいいと思います。
ただし、基本的に人は他人の話に興味は無いので、自分の話はほどほどにしておきましょう。
武勇伝とか愚痴とかにならないように要注意です。
自己開示の返報性を上手く活用しながら、お客様の情報を集めて親密になっていきましょう。
お客様は深い情報を相手に伝える事で、自分は相手の事を信頼しているのだと錯覚する事もあります。(認知的不協和の解消)
②好意の返報性
好意や敵意にも返報性があります。
例えば初対面の相手がすごく敵意を表してくるのに、相手に好意は持てないですよね。
逆に相手から好意が感じられれば、安心しますよね。
ですのでまずは、あなたからお客様へ好意を示しましょう。
愛想の良い接客、笑顔、声のトーンを高くする、寄り添った接客などです。
注意点としては、やり過ぎ注意です。やり過ぎるとわざとらしかったり、気持ち悪がられる可能性があるので、程良くがベストです。
好意の返報性は恋愛や色恋営業なんかでも使えるテクニックです。
加減が難しいですが、まずは指名やお店を利用してくれた事に感謝の気持ちを持って接客するように心掛けてみましょう。
③SNSの返報性
これはフォローやいいね、コメントなどが該当します。
返報性の原理を利用してフォロワー数やいいね数を増やすと人気があるように見えるのでオススメです。(バンドワゴン効果)
全て返ってくるわけではないですが、最初のうちは自分からアクションを起こす事も大切です。
第1位
ネームコーリング効果
これは知っている人も多くいて、営業成績のいい人やトップセラピストなんかは当たり前のようにやっているはずです。
1位にした理由は簡単だけど効果が高く、差が出やすいと考えたからです。
メンズエステだと、私の経験では初対面で名前を呼んでくれるのは1割前後に感じます。
名前を呼ぶだけで他の9割の人と差をつける事ができるのです。
☆ポイント☆
名前を呼んでくれたら好感度が上がるのですが、名前の呼び方によって差が出ると私は考えています。
あなた(お客様・お兄さん・お姉さん)→苗字さん→名前さん→呼び捨てorニックネーム
→で右に進むほど親密度が上がりやすくオススメできる呼び方です。
初対面では「苗字さん」で始まり、徐々に右側にシフトしていけるといいでしょう。
お客様・お兄さんだと誰にでも使う呼び方なので、嬉しいと思う人は少なく、個人が特定できるほど特別感が生まれ好感が得られやすくなります。
メンズエステや風俗では偽名の場合もあるので、ニックネームなどで特別な呼び方ができるとより親密度が上がるでしょう。
自分に置き換えてみれば分かると思いますが、お姉さん、店員さん、お前、と呼ばれるよりも名前で呼ばれた方が嬉しいですよね?
初めは恥ずかしいかもしれませんが、慣れれば当たり前のようにできるようになります。
名前を呼ぶか呼ばないかだけでほんとに差がつくのですぐにでも実践してみて下さい。
第2位の返報性の原理や第1位のネームコーリング効果は恋愛やあらゆる人間関係で使える、特にオススメしたい心理効果です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
『接客で使える心理学(心理効果)ベスト5』を紹介しました。
紹介した5つを実践するだけで、お客様を以前よりも格段に喜ばせる事ができます。
最初は意識してもいいですが、何度も繰り返して無意識にできるようになれれば、自然にできてより効果的です。
是非何度も読み返して、何度も練習してみて下さい。
ウィンザー効果でもお話しましたが、良かったと思ったら、是非感想をツイートして下さいね☆
動画版👇
メンエス大学院の記事や活動はこちらにまとめてあります👇
この後、トップ5には入らなかったけれど接客に使える心理学の6位以下を簡単に紹介していきます。
余裕のある方はチェックしてみて下さい。
気になる心理学(心理効果)はご自分で調べてみて下さいね☆
6位以降
第6位
◉バンドワゴン効果
多数の人が支持している物事に対して、よりいっそう支持が高くなる現象
人気が人気を呼ぶ
第7位
◉カタルシス効果
不安や不満、イライラや悲しみなどネガティブな感情を口に出すと苦痛が緩和され、安心感を得られる
第8位
◉ハロー効果&初頭効果
・ハロー効果
見た目や肩書きで評価が変わる
・初頭効果
最初に与えられた情報が後の情報に影響を及ぼす
第9位
◉サンクコスト効果
これまで投資してきたお金や労力(埋没費用)をもったいなく感じ、回収しようと躍起になるあまり、合理的な判断ができなくなってしまう(コンコルド効果)
第10位
◉単純接触効果(ザイオンス効果)
繰り返し接すると好感度や印象が高まる
CMでたくさん見ている商品に安心感を覚える・ツイッターのいいね など
11位以降
◉ミラーリング効果
自分と同様の仕草や行動をする人に好感をもつ
◉ピークエンドの法則
人はある出来事に対し、感情が最も高まったとき(ピーク)の印象と、最後の印象(エンド)だけで全体的な印象を判断する
◉親近効果
最後に与えられた情報でその人の印象が決定されやすい
◉松竹梅の法則
商品を3つの価格帯に分けて展開した場合、多くの人が真ん中の価格帯の商品を購入する傾向にある
◉アンカリング効果
最初に与えられた数字(アンカー)を基準に考えることで、その後に提示された別の数字への認識が異なる
◉フットインザドア
最初に控えめな要求に同意してもらうことで、大規模な要求に同意してもらう
◉ドアインザフェイス
最初に相手が断るであろう大きな頼みごとをして、相手に罪悪感を抱かせることにより、小さな頼みごとを相手に受け入れてもらう
◉ダブルバインド効果
自分がどちらの選択肢を選んでも、相手が意図した選択・結果へと無意識的に誘導されてしまう心理的拘束
・・・・・・・・・・・
メンエス大学院の記事や活動はこちらにまとめてあります👇
オススメ本👇
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?