場面緘黙改善後の困り事(メモ)

日頃ぼんやり考えていたことをざざっとメモしてみました。過去記事と重複部分もありますが…

【場面緘黙改善後の目立たない苦しみ】

・相手の話に同調することでしかコミュニケーションが出来ない
・困り事を言えない
・困り事だけでなく、好きなこと、楽しいことも素直に表現できなくて苦しんでいる
・自分の意見を言えない
・コミュニケーション体験が足りない、人より遅れているとマイナスに考えがち(→時間をかけ、自分は他人にない経験をしたとプラスに捉えられるようにしていく)
・うぇーいみたいなノリの良さについて行けない、人数が増えるほど自分の中に閉じこもりがちになるなど、地味な悩みが起こり得る。
(多くの人にありがちな悩みだけれど)
・人間関係の困難さや感覚のアンバランスさは、ASDのあるなし(その中でも重い軽いなど)や環境より個々で異なるので個々により対処は異なる。

【緘黙改善後に起こり得る、「キャラ作り」や二次障害】

・緘黙の間は、話さないことで自分の感覚を守っていたとも言えるが、他者との関係が入ってくることで、(特に自分自身を把握できていない、自信がない場合は)どう振舞えばよいか分からなくなることがある
→他者の真似をする、他者の意見に合わせることで乗り切ろうとする
→他者の個性の有り合わせ、ツギハギのような自分になる不快感、自分の個性を出せないことのストレスなど
→二次障害への危険性

(進路を決められない、周りに流される、他人に利用されても気づかないetc)

自分自身を理解(?)出来ない原因として、
・発達の特性
・コミュニケーション体験の不足
・自己肯定感の低さ
・空気を読みすぎることゆえの過剰適応etc


(キャラクター作りとは)
・誰かに憧れて真似をするというものとは違い、「自分」が無い状態
・会話だけでなく、服装・髪型などにも常に自信がなく、人目を気にして疲労するetc

・緘黙が、他者とのコミュニケーションの悩みとしたら、二次障害は自分の身体そのものが手に負えなくなる状態。なってしまったとしても、早期発見、早期対処が必要。何より、本人の気持ちを無視しないこと。(何が辛いかは本人にしかわからない)


・緘黙や発達障害などについて気づかれず(時として本人も知らないまま)大人になり、表に出ている鬱などの症状だけで対処療法されることは、貴重な時間を無駄にする。
幼い頃から辿って、見過ごされがちな小さなエピソードを取り漏らさないこと。

・発達障害にしろ緘黙にしろ、典型的パターンに縛られないことが大切。重要なのは本人の困り感。

・発達障害や緘黙というハンデを背負っていても、子供には健全な「やりたい」意欲を持っている。親が手出しし過ぎず、本人のやりたい欲を尊重してほしい。

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