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やるせなさをどう救おう

※心に余裕あるときに読んでいただけると幸いです

最近我が家で問題になっている、母方の祖母の介護問題。

ずっと患っていた関節リウマチと、座りっぱなしの体勢による床ずれが悪化して、4月から寝たきりになってしまった。おばあちゃん曰く、病院は信頼できない、らしい。だから、物心ついたときからずっと家では車椅子で生活して、おじいちゃんが付きっきりで介護をしていた。
寝たきりになっても相変わらず病院や介護施設に移る、という選択肢はなく、毎日おじいちゃんとママがおばあちゃんのお世話をしている。

病気や床ずれが悪化して寝たきりになっていた当初は、ごはんが十分に食べれなかったり微熱が何日か続くこともあって、今までと違う状況がすごく怖くて不安で仕方なかった。

向かい側に住んでるのもあって、休日は妹と家事を手伝いに行く。用事が終わっておばあちゃんと話をするときは、本当にいつも通り元気でお喋りなおばあちゃんなのだが、ママとおじいちゃん、おばあちゃんだけのときは、すごく辛い空気になることがあるのだそうだ。

もちろんママも手伝っているけど、24時間付きっきりで介護をするおじいちゃんの体力は限界がきていて、おばあちゃんの要望をずっと聞き入れているので精神的にも限界を感じることがあるそうだ。

そんなおじいちゃんに、ママとパパは介護施設を頼ることを勧めた。
特にママは、「このままやったら先にお父さんが倒れてしまう。私もどうしたらいいか分からん。見よって辛い」と泣きながらパパと話している場面を何度か見た。

案の定、おじいちゃんとおばあちゃんはその提案を受け入れなかった。

それどころか、「これは自分たち夫婦のことだから、〇〇(ママ)は用事が終わったらもう帰ってもらっていいよ」との、おばあちゃんのご意向だった。

おばあちゃんたちの家を出ると、
「お義父さんたちがそう決めたなら、お義父さんは〇〇(ママ)の前で愚痴言ったりするのは違うやん」と、やるせなさを噛み潰した顔でパパはママの頭を撫でながら言っていた。
「所詮は『子供』の言ってることだっていう認識なんかな。お母さんは私に負担かけたくないっていう思いもあるんやろうけど、目の前でシャットアウトされた気がした」と言うママはすごく傷ついた顔をしていた。

なんだか、家族がバラバラになりそうな気がしてとても怖い。

ママは毎日、おじいちゃんとおばあちゃんのために介護を手伝って、パパは忙しいおじいちゃんとママのために向こうとうちのごはんを作ってくれて、おじいちゃんはおばあちゃんのことを第一に考えすぎてて、おばあちゃんは必死に痛みと苦しみと闘って。

一人ひとりに考え方はあって、でも折り合いはつかなくて。言葉の選択ひとつで、目の前の人を傷つけたり困らせたり思い悩ませたりする。

自分たち孫に何ができるだろう。そう妹と話したことがある。出た結論は、おばあちゃんたちの家とうちの家事を手伝って、おばあちゃんと話す時間をとって、後悔がないように生きることだった。
でも、大人たちが苦しんでいる根本的な問題は解決されない。すごく悔しい、やるせないねって、2人で泣いたこともある。


距離感が分からないから、いつ崩れてもおかしくない。
最近の悩みは、以前まで当たり前に享受していた幸福が壊れてしまいそうなこと、です。


やるせない。





ここまでお付き合いくださり、本当に有り難うございました。
自販機のコンポタでした🌽

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