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[読書感想]好きな響きの言葉たち

今日、数学の課題を終わらせたご褒美として、図書館から借りてきた本を読むことにした。

題名は、『はかりきれない世界の単位』。

そこには耳慣れない、不思議な響きの言葉や、面白い由来の言葉がたくさん溢れていた。

読後は、気に入った言葉をノートに書いたりもした。
今回は、そのうちの幾つかを紹介しようと思う。


トラサレーヌ[trasarenu]

トラサレーヌ。早速耳馴染みのない言葉だ。

これは、古代インドの言葉らしい。
意味は「日光のなかに浮遊する塵の量の単位」だそう。

挿絵も相まって、どことなく神秘的だった。
どうやって測るんだろう、とも思った。
そういった、はっきりと分からないところも含めてなんか良いな、と思った。

メトン周期[metonic cycle]

これは紀元前のアテネの数学者であるメトンが発見したものらしい。
「太陰暦と太陽暦がシンクロする周期」のことだそうだ。

初めて知った言葉だが、なんだか名前が格好良い笑

二つの異なる暦はなかなかシンクロしない。
なんか、もどかしいな。

クローシャ[kros’a]

これも、古代インドの言葉。
意味は「牛の鳴き声が聞こえる距離」だそう。

インドでは牛が神聖な動物とされているため、なにかと単位の基準になっているのだそうだ。

自分にとって神聖な人は、何か自分の中での考え方の基準になっていたりするのだろうか。

刹那

これは、言葉としては知っていたが、まさか単位に分類されるとは思っていなかった。

どうやら、「仏教の最小時間単位」のことらしい。
「明日のことは考えないで、いまが楽しければそれで良い」というのが刹那主義の考え方だそうだ。

心当たりがあるような、ないような。

アレフ数[aleph number]

最後に、アレフ数について紹介したい。

これは、「無限集合の濃度、大きさ」のことで、「無限大」という意味ではないそうだ。

アレフ「数」と言っておきながら、濃度や大きさについての単位なので、どちらかというと概念に近いものなのなんだろうか。そんな印象を受けた。

でも、この概念?を知ったおかげで、漠然的な「無限」にもちゃんと重さみたいなものは存在するんだな、ということを発見した。



以上5つが、自分が特に気に入った言葉。

今まで単位は「理数教科で使うもの」としか認識していなかった。
しかし、この本に出逢えたことによって、面白い発見をすることができ、同時に勉強にもなった。

身近なものや、その逆で神聖なものを基準に。また、科学的な提唱を基準に。
単位の起源についても知識が少し広がった。

自分が知らなかった新しい「世界の単位」というカテゴリーに触れることができて、本当に良かったと思う。


この本に出逢えたことに、心からの感謝を込めて。



ご清覧ありがとうございました。
自販機のコンポタでした🌽

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