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BUMP OF CHICKENの歌詞と私の人生

BUMP OF CHICKEN

小学生
彼らの代表曲天体観測で知った。
なんてかっこいい声なんだろうと思った。
何故か天体観測の入っているjupiterではなく
ユグドラシルというアルバムを買って母にウォークマンに入れてもらった。
今思えばあの時の私に藤原基央の紡ぐ歌詞の孤独も社会も痛みも優しさも理解出来なかっただろう。
ただ彼の歌い方が大好きだった。

特別じゃないこの手を特別と名付けるための光

オンリーロンリーグローリー


中学生
私は女の子特有の陰口文化に耐えられなかった。
言うのも言われるのも面倒くさい。なんて言ったら余裕そうに見えるか。
感受性が豊かすぎて本当に疲れていた。
敏感すぎるし自己肯定感はずっとない。
なのに毎日元気に笑ってた。
あの時も今もずっと平気なフリは得意だ。
帰り道に病気を疑うほど滅入っていた毎日。

失うものはないとかかっこいい事言えたらいいよな
本気で迷って 必死でヘラヘラしてる

望遠のマーチ

多分平気なフリは人生で割と重要なスキルだと思う
多岐に渉り効果示すので使用頻度もそれなり

透明飛行船

そんな時、私は決定的に暗闇に突き落とされた。もう書きたくないが大切な人がこの世からいなくなったこと。
音楽に縋った。必死に。

見えなければ死ななければ
だけどそんなの君じゃないよ

飴玉の唄

私がよく名前を出すバンド、ハンブレやボイガルやフラッドはその時からずっと救いだった。
この時を節目に“人生バンド”なんて言葉にして今でも大切に思っている。

ただ暗闇に落ちても続く生活の中でなんとなく聴いたBUMPのギルドが、苦しいほど刺さった気持ちを忘れられない。

美しくなんかなくて 優しくも出来なくて
それでも呼吸が続く事は 許されるのだろうか
その場しのぎで笑って 鏡の前で泣いて
当たり前だろう 隠してるから気付かれないんだよ

ギルド

ただ彼の声が好きでいた音楽が確実に特別になった日がある。

そうやって落ちる事がある度にBUMPの楽曲ひとつずつ特別になっていった。

ここが僕のいるべき戦場
覚悟の価値を決める場所

バトルクライ

生まれたことを恨むのなら
ちゃんと生きてからにしろ

レム


中・高校生の間の大きく人格形成をされる期間で狂うようにロックバンドにハマりBUMP以外にもたくさん“救われた”と感じる音楽がある。
音楽の話を出来る友達はいなかったけど、誰よりも好きだったと思う。少数派だからとかではなく、そこに費やした時間に自信があったから。

ただ、BUMP OF CHICKENが原点だと胸を張って言える。

私が文字を好きになったきっかけだ。
言葉の美しさを知った。でも言葉は心ではないことも。
だからこそ、文字を繋ぐことを大切にしようと今でもこんな流行らない自分語りを続けている。

いつもいつも今も 言葉を当てはめたら壊れるから
出てくるままの形で伝わるから

孤独の合唱

言葉は上手に使ったら
気持ちの側まで近付けるけれど
同じものにはなれない

アリア

人に説明できるような言葉に直ってたまるか

GO

話せたとしても伝えられるのは
いつでも本音の少し手前

ベル

ずっと優しい人でいたかった私に
優しさについて考えさせてくれた。

一人では無理なことだから
だれかとの間にあるから
どちらのものでもない 名前のない
それだけに出会いたい

ひとりごと

あの時傷ついた心が治ってる感覚は人生で一度もない。傷は治らないことを共感してくれた。

傷は洗ったって傷のまま
感じた事を諦めるのがこれほど難しい事だとは

HAPPY

別に今更辛くもないけど誰かが見てくれたらな
これだけあれば許されないかな
誰かに優しくされるくらい

ハンマーソングと痛みの塔

生きていなきゃどうにもならないけど
どうにもしたくないから終わりにしたい。覚悟もないくせに。
そんな日ばかりの私の耳元で終わりにする必要はどこにもないことを歌ってくれていた。

わざわざ終わらせなくていい
どうせ自動で最期はやってくる

モーターサイクル

終わらせる勇気があるなら 
続きを選ぶ恐怖にも勝てる

HAPPY

夕焼け空綺麗だと思う心をどうか殺さないで

真っ赤な空を見ただろうか

心は消えないから

ディアマン

人は年を取るたび終わりに近付いてく

銀河鉄道

学生時代はこうやって毎日BUMPの音楽を聴いて自己と生活と大人を探していた。


社会人
何度でも傷つく。学習能力のない心が悔しい。
中学生から何も変わっていない。

何故いつまで経っても 夜は眠れずに     
もう飽き飽きした筈の歌を 聴いたりするの

Title of mine

あの時学校でもっと上手く生きる方法を教えてくれたら私はこんなに音楽に頼って生きていない。そうやって何かのせいにしていることも腹が立つ。
いつまでも自分を好きになれないまま歳だけを重ねた。

心は強くならないまま耐えきれない夜が多くなった

HAPPY

死にたくなるよ なるだけだけど

才悩人応援歌

ただ私はBUMP OF CHICKENに何度も会いたい。
落ちても落ちても生きていなきゃ会えない。

いつの日か止まる鼓動を
涙になれなかった感情を
あなたに届くようにと声に乗せたら
自分でも驚いたんだ 応えて 重なる声

窓の中から

間違った旅路の果てに
正しさを祈りながら
再会を祈りながら

ロストマン

息は持つだろうか
眩しい心の外まで
再び呼吸をする時は君と一緒に

メーデー

最後にBUMPを見た日の続きをただ生きている。
次会う日まで。


未来
あの日もあの夜もやめずに続けた呼吸があって、
生きていたから会えたんだよと言ってくれた人。
私はこれからも彼らに救われるだろう。

あなたのためとは言えないけど
あなた一人聴いてくれたらもうそれでいい

pinkie

何を背負っても自分のものじゃないなら
どれだけ大事にしても偽物だよ
でも大事な事は本当だよ

arrows

君がどんな人でもいい
感情と心臓があるなら

イノセント


そして、BUMP OF CHICKENの音楽を
絶対に子供に聴かせたい。

心が私に似てしまった時
同じ気持ちに出会って欲しい。

このままだっていいんだよ
勇気も元気も生きる上では無くて困るものじゃない
あって困る事の方が多い
でもさ壁だけでいいところにわざわざ扉作ったんだよ

プレゼント

大人になった君がいう
言えないから連れてきた思いは
育てないままで唄にする
楽しみにして 楽しみにして 唄にする

魔法の料理〜君から君へ〜

僕が見つけるまで生きてくれて
見つけてくれてありがとう
あなたが選んだ世界にこんな唄が出来たよ

66号線

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