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最近、音楽、思う事

宗教なのではないかと思うほど全てを頼ってしまったロックスターが音楽活動再開の宣言をした。
それはそれは嬉しかったしお知らせを見た時は言葉を失った。
だがそれが永遠に再開せずとも、実は彼が死んでしまっていたという結末だったとしても、私は生きているだろう。
実際彼が生きているのかどうかも分からなかった時ですら、幸福も絶望も経験し受け流しては呼吸をしていたから。
それでも嬉しい出来事であることは間違いないし、久しぶりに生きていて良かったと思った。
明日死ぬかもしれないのは皆同じなので、彼も私もどうか健康に。彼を愛する人々もどうか健康に。なんて思う。

私がたった一人のロックスターの活動再開を待っている間、銀杏BOYZがライブをするようになったりandymoriスタッフが突然Instagramを始めた。ロックバンド界のスターがこの世を去ったりもした。
そして大切なバンドircleが無期限の活動休止をする。
【】のついたツイート、白い画像に羅列された文字、謝罪、最後まで駆け抜ける系の前向き言葉
ircleだけではない、この数年で何度も味わうバンド継続を停止するお知らせ。

『大事なお知らせにまた大事にされなかった』
このマカロニえんぴつの歌詞は音楽が大好きな人間達に共感を生む点で本当に素晴らしいな。

ただどこかで、バンドは明日もいてくれる。そう思う心がある。いてくれて当たり前じゃないとかは分かっているけど分からない。そんなこと考えながらずっと音楽聴き続けるのはしんどい。
なのにそれを目の当たりにした時、気付かなかった事に悔いが出る。
気付かなかったのはバンド側が見せてはいけない部分を見れる立場ではないから。
自分が永遠に消費者であるから。

もう、消費者が出来ることをするしかない。

そして今も大好きなバンドが解散かもしれなくて、今行われているツアーがラストだという言葉で溢れている。私も、ああそうなのだろうな。とは思っている。
でも、謎の受け入れようのファン間の雰囲気には馴染めないし、誰が何を悟り開き直っても私は最後まで嫌だと言い続け知らないフリをし足掻いて足掻いてその先の音楽を聴いてやる。そうやって命を削った彼に出会ったんだから。
だから復唱、消費者が出来ることをするしかない。

音楽好きでいて何年も経つ。大事にされなかった事ばかりが、今を大事にしたいと思う気持ちになっている事は確か。
音楽は死なないとか事実としてもなんか受け入れられなくて、今続いている好きなバンドには感謝したい。
続けることだけがかっこいいとはあまり思っていないけど、続いている事は確実にかっこいい。
そこに消費するエネルギーは膨大なものであることを教えてくれたオサキアユというバンドマンがいる。

話は変わるが、ハンブレッダーズが大阪城ホールのチケットソールドさせていた。これは朗報だ。
もう見えないくらい多くの人を巻き込み大衆の前で私の孤独歌ってくれ。それで昇華されるものに出会ってみたいよ。どこまでも見る。どこまでも行って。偉そうなんかじゃなくて信じていたいんだずっと。

そんなことを思う休日を過ごした。

かっこつければ音楽に生かされ過ぎている。
なんとなく生きているだけなのに。

その“なんとなく”、
まだ音楽を語る力に使っていきたい。

それでも自前の心臓、脈打つ間は
血の色のギターで軽蔑を鳴らせ

軽蔑ヲ鳴らせ/バズマザーズ

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