見出し画像

将来、子ども欲しい?〜『コウノドリ』を見て考えた〜

※本記事は、食中毒になり数日間寝たきりで腹痛に苦しんだ期間に、同じように(?)お腹を痛めているお母さんたちがたくさん出てくるドラマを見たら頑張れるのでは、とふと思い、『コウノドリ』を見たことをきっかけに書きました。


*****

幼い頃はいつか赤ちゃんを孕って産むのが夢だった。

幼稚園とかで友だちと家族ごっこをするたびに、人気だったのはお母さんの役で、赤ちゃん役とかペット役は進んでやりたがる子が少なかったことをぼんやり覚えてる。

それくらい身近なコミュニティが家族で、一番のロールモデルが母親だったのかもしれない。

これも小さい頃、ビッグダディかなんかで、10代で赤ちゃんができた女の子の番組をやってて、周りの大人に、「どうやったら私も赤ちゃんできるかな?」って聞いたこともあったっけ!

その時は、単純な知的好奇心というより、私も母親というものに憧れて、何をどう努力すれば赤ちゃんができるのかを知りたかったんだと思う。


翻って今は、もう20代も半ばで、遅くともあと10年くらいの間には、子供を持つかどうか考えなければならない、そんなお年頃。

正直全然リアルじゃない まだまだ気持ちは私が社会の赤ちゃん 

大人になった今、親になることだけが正義だとは全く思わない。

スウェーデンにいた時に、スウェーデン人の友達が「こんな世の中で子供を産むのはかわいそうだからわたしは子供作らない」と言っていて、当時はびっくりしたけど、今ならその気持ち、結構わかる。

大して明るくもない社会にどうして、わざわざ新しい命を作るのか、わたし自身としてはまだ明確な答えはない。

自分の自由な時間やお金を切り出して子供に与えるなんてという感覚があるうちは、子供を持つのは無理かなって思ったりする その気持ちはいつまでも消えない気もする。

今は、子供を持たないという生き方も認められて然るべきご時世だと思ってる。父・母・子供の家族という単位を前提とした社会制度や通念は、変えていきたい。

でも、コウノドリのドラマを見て、今の日本では、幸いなことに医療が発達してて、なんだか赤ちゃんができたら、そのうち産まれてすくすく育つことが当たり前みたいになっているけど、そうじゃないことを知った。

まず赤ちゃんを授かること自体が奇跡、その子が健康であること、無事にお腹の中で育って、母子共に健康で産まれて来ることも、すべてがすべて奇跡の積み重ねなんだ!!!

つまり、新しい命をこの世に生み出せるかどうかは、もはや自分(とそのパートナー)の選択ひとつだけでどうにかなる問題ではないのだ!!!!

これからも私は、ずっと選択的に避妊をし続けて子供を持たない人生を歩むかもしれないし、いつか赤ちゃんできてもいいかなって思って避妊をやめるかもしれないし、はたまた急激に子供が欲しくなって積極的に妊活や不妊治療を始めるかもしれない。

でも、その結果自分に子供ができたとしたら、できなかったとしたら、それはそういう運命なんだという風に受け入れて向き合いたいと思うようになった!!!!!


それともう一つ。コウノドリのドラマを見て、医療に対して抱く気持ちが変わった。

私の親族には、医師や医療の道を志す人が多い。
私は、血が怖いからという理由だけでその選択肢を退けてしまったけど、命を繋ぐ医師や助産師の職業は本当にかっこいいなあと思うようになった。

命は助かっても障害が残ってしまったら、その命を救ったこと自体正当化されるのか?という問いも深淵だった。命さえ助かればいい!と言い切れないことが、世知辛い。

これまで、人が生死を彷徨う様子とか、命が尽きてしまった人を見るのとかが怖くて、医療ドラマもマジで苦手だった。献血はおろか血液検査や血圧測定すら苦手。

だけどいざ自分や自分の周りの人が生死の危機に瀕した時に、それを直視できないというのでは遅すぎる。現実を直視し、適切な判断のもと医療の力を借りることが大事なんだと思ったよ。

だから、むしろ私みたいな人間こそもっと医療ドラマを見るべきなのではないかと思ったわ。

初めて見た医療ドラマが、コウノドリのような暖かい番組でほんとによかったなあ。

とにかく素晴らしいドラマ。老若男女見てほしい。

この記事が参加している募集

#ドラマ感想文

1,497件