スウェーデン人による日韓関係講義

この間、日本研究をやっているスウェーデン人の教授による、日韓関係に関する講義を聞いてきました。


最近は比較的英語も上達してきたし、外国人の友達と関わる時に、自分が日本人であることをあまり意識しないようになっていました。
そして改めて、第三者が客観的な立場から、事実をもとに日本について語っているのを聞いて、これまででいちばん第三者になれている自分、もう少し正しく言うと、そんな自分を認識できている自分が客席にいました。

あ、私は日本人なんだった。


そこで話されていることは、紛れもなく私の国のことでした。
でもそう信じられないような。

それは私と日本との間に物理的・心理的に距離ができているからでしょうか。それとも、日韓関係や日本という国が抱える問題について主観以外の何かを以って考えてみたことがこれまでなかったからでしょうか。


とにかく、客観的な目で見つめた日本は、手詰まりにしか見えませんでした。


日韓関係は最悪の状況を免れたといえども、決して良いとも言えず、両国の国内政治、与党の支持集めのために国民の対日・対韓感情が利用されていると見ることもできます。


教授が言っていたのは、日本は韓国との関係だけじゃなくて、日本は北朝鮮問題も、アメリカとの同盟もあるし、さらに外交にとどまらず、日本国内も少子高齢化とか(これがどれだけ大きな問題なのか最近ひしひしと感じています)格差などの社会課題も、さらには総理や与党自体もたくさんの問題を抱えているということです。

この中で、日韓関係改善はプライオリティがとても高い政治のアジェンダというわけではないから、この二国の関係が劇的に良くなるということはないでしょう、って。


一昔前はアジア地域で、特に東南アジアとの関係などにおいてもかなりリードしていた姿勢を見せていた日本。

でも今は、国としてあまり余裕がないように見えます。って。



そうだよね…


私は日本人。

豊かかつ恵まれたこの国の恩恵をこれまでさんざん享受してきました。
でも悪い面に目を向けてみると、たくさん問題があって、ちょっと傾きつつある国でもあります。もちろん、完璧な国なんてないけど。


この国のために一体私は、何ができるんでしょうか。


はたまた、私はこの国にどうなって欲しいんでしょうか。


何に思いが乗るのでしょうか。



離れたからこそ、改めてじっくりと考えさせられています。