ひきつぐ、課題解決

よくある社会課題解決の手法やロジックって、

「こういう問題がある」→「こういう原因によって起こっている」→「こういう解決策が良さそう」→「このアクターを絡められそう」→「こういう風にアクターに働きかけよう」

みたいな感じに展開していくと思います。


ただし実際の世界では、これらのステップを全部自分でやるのではなくって、誰かが考えたものを引き継ぐ、既存の枠組みの中で、今までの積み上げにさらに重ねる形で行動することが多いからこそ、社会問題の解決は難しいのだとわかりました。


これに気づかせてくれたのは、ある授業の中のワークショップでした。

そのワークショップでは、冒頭の
「こういう問題がある」→「こういう原因によって起こっている」→「こういう解決策が良さそう」→「このアクターを絡められそう」→「こういう風にアクターに働きかけよう」

というロジックのすべてを、それぞれ別のグループが行う、というものでした。

一つのステップを完成させると、別のトピックにうつり、そこにはすでに他のグループが過去のステップを考えている、というような状況でした。


もっと良い課題特定があったとして、もっと良さそうな解決策があったとして、すでに決まっていることを所与のものとしなければいけないというジレンマは、案外気づきにくい部分だけど、よくあることなのではないでしょうか。


すでに誰かによって歩まれた道を歩むことの難しさはあれど、それを避けては通れない状態で、どうオリジナリティを出し、課題解決を進めていくかも、考えてみたい観点となりました。