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酒と悪魔(もしくは天使)

夏休み、もしくはお盆休みシーズンですね。
例年お休みのある方は、今年はなかなか "ホリデー!" という気持ちにはなりませんし、いかがお過ごしでしょう。

私はここぞとばかりに、自宅でお酒を飲んでいます。
酒ガチャというものも試しまして、初めて飲むお酒にあーだこーだと思いを巡らせながら、日の高いうちからプチ宴です。これはこれで悪くない夏。

そんなお酒に関する話を少々。

酒と人間(私の場合)

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普段はウイスキーを好んで飲んでいますが、お酒は全般大好きです。
ビールに焼酎、ワインにテキーラ。様々な味や香りの魅惑の液体。たまりません。これで、脳への作用が少なければ言うことなしですが......

それはそうと、酒ガチャで届いた日本酒の感想を聞いてくださいませ。

◇群馬ナチュラル(常温でいただきました)◇

濃い黄色をしていて、香りは仄かに米酢のような......?
飲んでみると香りの印象通り酸味が強い、そして味が濃い。変わった味だけどかなり美味しい。ちょっともったいないけど、これで酒蒸し作ったらすごくいいんじゃないだろうか。
KURAND さんではトマト&肉のような、オイリーな料理とのペアリングが紹介されていて、確かにそういったものにも負けなそうな個性。
個人的には、山芋の千切りを酢醤油で和えたものが浮かんだ。多分そういうのも美味しい。

◇桑蛤(常温でいただきました)◇

ほとんど無色で、香りは甘い。口当たりはとてもスッキリしているが、すぐに旨みがくる。旨みが強い。香りの印象と違い、味から甘さはさほど感じない
飲んだ後も、出汁のような?旨みと少しの酸味が口に残る。しじみのすまし汁飲んだ後みたいな口のコンディション。例え下手か。
蛤をはじめとする、貝類と合わせる事を念頭に作られたというのが、よくわかる。冷蔵庫に貝がない。悲しい。
イカの刺身・和え物とも合うんじゃなかろうか。それも冷蔵庫にはない。悲しい。

こんな感じ。

日本酒って通年同じものが出回っているわけでもなく、かといって酒屋に行って "こういうのください" と説明できる知識もないので、なかなかどう買っていいやら悩ましかったのですが、これは良いものを知りました。
ちなみに、他にもリキュールが3本入っています。まだ飲んでないので楽しみ。

どうだ!いいだろう!
人間の皆様、ぜひお試しを。

酒と非人間(日本の妖)

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古来より人の心を掴んで離さないお酒ですが、人でない者達にとっても、お酒は大層魅力的なようです。

お酒に惹かれる怪物といえば、八つの頭を持つ出雲国の大蛇 "ヤマタノオロチ" が有名ですね。その土地の 8 人の娘を毎年 1 人づつ食いに来る恐ろしい化け物ですが、8年目に、通りすがりのスサノオノミコトの策に......もとい、酒にはまり、見事退治されます。

ところで、スサノオノミコトは 8 人目の娘を嫁に迎えることを条件に、大蛇を退治します。退治に向かう前に、彼女を櫛に変えて髪に挿して行ったのですが、結局いつ元に戻したのかは謎とされています。えぇ......

他に比較的人畜無害なところだと、愛知県の上半田地区の言い伝えに "のた坊主" というのがあります。

人間に化けて酒蔵に忍び込み、新酒を盗み飲んでは蔵人に追われ、千鳥足で "のたのた" 逃げ帰る化け狸。なんとも気の抜けた妖怪ですが、ついに捕まったその時には、逃してもらう代わりに、酒蔵を繁盛させるという妖パワーもしっかり示すニクい奴。生まれ変わったなら、のた坊主になりたい。

さて、日本においては化け物が酒好きである事も多いですが、海外では、悪魔や天使がお酒を持っていく、という話があります。

酒と悪魔(もしくは天使)

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ウイスキーやブランデーは実際に、貯蔵したお酒の一部がどこかへ消えてしまいます。それは、悪魔や天使が持っていったからだと考えられ、それを指して "悪魔の取り分・天使の取り分" と呼ばれています。

貯蔵されたウイスキーやブランデーが消える理由は、大きく二つあるようで。

一つは、貯蔵に使われる木製の樽に染み込んでいくために、液体の量が減ってしまうという現象。これが "悪魔の取り分" 。

もう一つは長期の貯蔵により、アルコールと水分が空気中に揮発してしまい、量が減ってしまうという現象。これが "天使の取り分"です。

そういえば、ウイスキーの JIM BEAM に DEVIL'S CUT(悪魔の取り分) というラインナップがあります。

まさに "悪魔の取り分" を奪い返すというコンセプト。いろんな意味で挑戦的。

ちなみに、聖剣伝説LEGEND OF MANAというゲームの世界では "悪魔の取り分・天使の取り分" を総称して "悪魔のぼったくり" という言葉が登場します。

ゲーム内のキャラ曰く "決してその悪魔達を憎んではいません" とのこと。

ぼったくられても悪魔を憎まない。
その理由は、心に樽がある人にだけ、わかるのだそうです。
心の中の樽、あなたにはありますか?

おわりに

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酒が飲める飲めるぞー、酒が飲めるぞー。
なんて歌もありますが、書き終わったことだし、僕もこれから本格的に酒が飲めるぞー。

今年に入ってからはすっかり youtube ばかり見てるのですが、VTuber もいろんな活動されているんですね。歌といえば、この曲好きなんですよ。

何か応援の言葉をくれるわけじゃないけど、こうやって活動している人達を見ていると、まだもうちょっと、自分も何かやってみようかなという気持ちが湧いたりするのです。

大抵酔っ払いながら見ているので、感傷的になるのはそのせいかもしれませんが、まぁ、いいじゃない!



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Photo by 400a (adapted) / CC BY-SA 3.0
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Photo by mohamed_hassan (adapted)



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