明るくて暗い“敗戦国”の夏
夏が私のいちばん好きな季節だ。小学生時代、徳島の海の近くの祖母の家で毎年過ごした楽しい思い出が多いからだと思う。夏の楽しい思い出にひもづいた黄色く明るい太陽の光と、その光を浴びて生命力を感じさせる深い緑色の植物、空の青と白い入道雲などの鮮やかな色のコントラストの生き生きとしたイメージが、エネルギーを活性化してくれる気がする。
8月に入ると、まだ昼間の太陽の光はギラギラと強いのに、少しずつ空が高くなり、日の暮れる時間が早くなるのを感じて、「夏が行っちゃう」と切なくなる。
そこ