日記: 2020/7/5(日)

昨日の記事を書いたあと、『氷菓』を観ていた。
「愚者のエンドロール」、「クドリャフカの順番」。
やはりこの2本は一気に観たい。
おかげで、床についたのは朝の5時過ぎであった。
今日の朝は10頃に起きた。
午後はずっと、眠かった。

昼過ぎに投票所に行った。
近所の小学校が投票所だったのだが、私は地元がここではないので、小学校の構造なんか知らない。
そもそも私は、当日億劫になるのが怖くて、いつも期日前投票で済ませてきたから、「本来の投票所」である小学校に足を踏み入れる機会もめったになかった。
いつも、役所の陰気なフロアで――。
だから構造は、なおのこと知らなかった。

だからなんだろうか。
それとも、単に阿呆なだけなんだろうか。
校庭にポツンと置かれたカラーコーンに貼られた地図を、私は思い切り読み間違えてしまった。
「校庭」が真ん中にあり、その横に建物が描かれてあった。そして、進路を示す矢印も描かれていた。
そして、「校庭」を大回りして行くよう言われているのかと思ったが、その実その矢印は校舎の中を通っていたのだった。
「コロナの関係で一方通行なんですよ」
案内係の人に言われて、途端にとても恥ずかしくなり、「あ、あ、すみません、あ、あ、ありがとうございます、あ、すみません、あ」と、コミュ障特有の「あ」を連発してしまった。
情けない。

その後、眠気を堪えながら、伊坂幸太郎『ホワイトラビット』を読んだ。
まだ途中だが、まあなんとも変な小説だ。
昼寝をせず起きていたのは、夜に眠れなくなるのを恐れて、というのもあるが、もう一つある。
髪を切りに行く予約をしていたからだ。
寝過ごすのはあまりにも忍びない。

「すごい量ですね」
施術のため椅子に腰掛けるなり、そう言われた。
「外出自粛なんてのもあったでしょう? おかげでずっと来れなくて4ヶ月ですよ」
なんて言いたかったのに、実際には「あまり外に出ていなくて、4ヶ月です。切っていないのは、はい」と、なんだか自主的に、感染症予防とは関係なしに、外との関わりを避けているみたいになった。
「これ、パーマかけてるわけじゃないですよね?」
「あ、はい」
「くせっ毛ですよね?」
「はい」
「すごいっすね」
「ヘヘ」
なんて、まあ何も面白みのない反応をしてしまった。
最近めっきり人と――仕事以外で――話さないせいだろう。
対人スキルが――もともとあまり高くないが――下がっていることを如実に感じさせられた。

近くの席の人達は、みな特別給付金の話をしていた。
「まだ来ない」
まあ、多くはそんな話だった。
しかし、私の席では会話はなかった。
おそらく諦められたのだろう、と思った。
もう、施術に関係しうる、髪のこと以外は訊くまい、と。

家に戻り夕食をとっていると、午後8時となった。
テレビをつけると、もうすでに現職である小池百合子氏の当選が確実と出ていた。
SNSで見る意見と、「世間」の乖離をまざまざと見せつけられた気がした。


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