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どついたるねん。

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きっと仕事のためにはならないでしょうが、暇つぶしにはなるかと思います。そんな、エッセイです。(2019/10/1〜2021/5/23)
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#傘

傘をパクれる人間、パクれない人間

雨の日は、傘を持って家を出る。 まあ至極当然の行動だ。 季節は次第に夏へと向かっているが、まさか大人が「涼しい!」などと言って、進んでびしょ濡れになるわけにもいかない。 その日は朝からシトシトと雨が降っていた。 私はコンビニに行くため、傘を持って家を出た。 夜の雨は少し肌寒くて、上着を羽織ってこなかったことを後悔しながら、私はコンビニにたどり着いた。傘立てにビニール傘を挿して、店内に入った。 適当に買い物をして外に出て、傘立てを見た。 そこに私の傘はなかった。

大人の持つ傘を買いたい、買えない

去年の12月、私にしては珍しく、朝から往訪があった。 その日は朝から冷たい雨が降っていた。 電車が遅延し、最寄り駅についたのはギリギリだった。訪問先に一緒に向かう女性社員は、改札を出たところで待っていた。傘がない、というので、私の傘に入れて走った。 去年の9月、「オードリーのオールナイトニッポン」で、春日が若林に誕生日プレゼントとして傘をあげていた。 LOFTの、ちょっとお値段のするちゃんとした傘を。 それを若林は「大人の持つ傘だ」と形容していた。 傘に入れてあげ