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どついたるねん。

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きっと仕事のためにはならないでしょうが、暇つぶしにはなるかと思います。そんな、エッセイです。(2019/10/1〜2021/5/23)
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#思い出話

選曲がヤバかった結婚式の思い出

結婚式には、今までに3度出たことがある。 結婚式は言うまでもなく大変めでたいイベントだが、私は毎度、どんな曲がかかるのかが気になる。 きっとこれには、私が人生で初めて参加した結婚式が大きく影響している。 曲のチョイスのみについて言えば、最もセンスが良かったと感じたのは、私が最後に参加した、大学の同級生の結婚式である。 ブーケトスのタイミングでケラケラの「スターラブレイション」がかかり、披露宴の最中も嵐の「Love so sweet」などがかかっていた。 カップル向け

親の前でカマトトぶっていた頃

子供に向けて使う言葉というものがある。 車の「ぶーぶー」、犬の「ワンワン」などはその代表格だろう。 これら幼児語と呼ばれる言葉は、子供の発話を促すため、大人から子供に向けて使われることが多い。 子供に向けて使う言葉は、それらだけではない。 もう少し喋れるようになった幼稚園児ぐらいの子供に向けては、「お人形さん」とか「ゾウさん」とか、「さん付け」をして擬人化した言い方をすることもある。 これは、親から子供に使う場合もあれば、子供自身が使う場合も多い。 さて、高校生の

新しい恋を始めました

学生の頃は、私もサークルというものに所属していた。 ある春の日、見たことのない先輩がサークルにやってきた。しばらく旅に出ていたから、と誰かが言った。 先輩は旅人だった。 私はどういうわけかその先輩に気に入られていた。 私の同期には、玲奈という女の子がいた。口の大きな女の子で、彼女もまた先輩のお気に入りだった。 先輩は、キャンパスから駅までの、バスで20分ほどかかる道のりを歩いて帰るのが趣味だった。 私たちはその趣味に付き合うようになった。 だから、一緒にいる時間