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大学生、大地に立つ 20

僕の駄目なところ〜好きだった人の話〜

僕は自己肯定感がとんでもなく低いので、常に自分に自信がありません。
その自信が無い自分に対してどうにかしようという気もなく、まあ簡単に言えば底辺の人間です。
結局なにか行動を起こしたところでどうにもならない、そう思って21年生きてきました。
とにかく死ななければそれで良いという感じで、雑にぼーっと人生を送って来ました。
その最低の人間性からか、僕が今まで好きになった人は皆、努力家でした。
高校に入学してすぐ好きになった人は、片道2時間をかけて登校し、地道に勉強して部活動も頑張っていました。
彼女の口癖は「かわいくなりたい」でした。
実際、日を追う事にどんどん可愛くなっていきました。
たくさんの努力をしたことでしょう。
僕はそんな努力家な彼女が、彼女が頑張る姿を見ているのが好きでした。
たまに弱音を吐くところも、僕がその捌け口になって彼女が楽になれるなら、時間なんて惜しくありませんでした。
ですが僕は彼女の「特別」にはなれませんでした。
彼女にとって僕はただの友達でしかありませんでした。
いや、もはや友達とも思っていなかったのかもしれません。
一方的すぎる僕の片想いでした。
まぁ、そもそも彼女にとって僕は不釣り合いでした。
高校では一限から七限まで寝て過ごし、身なりもたいして気は使ってなかったし、勉強をしないでテストで赤点をとって。
イケメンどころか下の下の僕の顔。
性格も良い方では無い。
それを少しでも変えようとしない僕の向上心の無さ。
僕があの時少しでも努力をしていたら。
何か変わったかもしれない。
そんなことを思って後悔した時期もありました
高校時代は恋人はいなかったはずですが、今の彼女は大学に入ってすぐに彼氏ができて、サークルも勉強も頑張っているようです。
今は連絡を取り合うことはなく、Instagramの投稿で近況を知るくらいのものですが、昔好きだった人の日常が充実して幸せそうだと、なんだか嬉しいものです。

地元以外で出会う同郷の人

先日、大学で他学部交流のイベントがありました。
大学の全学部でごちゃ混ぜにしてグループワークをするという趣旨のイベントだったのですが、そこで同郷の女の子と出会いました。
彼女は進学のために上京した一年生で、出身高校は地元では知らない人がいない公立の進学校でした。
ちなみに僕はその高校から徒歩五分の場所に住んでいるので、何だか親近感まで湧いてしまいました。
というのはさておき、やはり同郷というのは何だか嬉しいもので、話が弾んで結構盛り上がりました。
東京で同郷の人と会うというのは、もはや珍しいことではないと思うのですが、田舎者の僕としてはやはり嬉しくなってしまうものです。
そこで連絡先を交換できればベストだったのですが、そういう雰囲気のイベントでもなく(合コンではあるまいし)そのままお開きになってしまいました。
学部も違えば、僕は二部ですから、おそらくこれから二度と会わないであろうと思われる人ですが、同郷の人間が今日も東京のどこかで頑張っているという事実は、何だか日常の励みになります。
また会えたら良いな、結構タイプだったし、と思う今日この頃です。


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