見出し画像

【ムービーカー図鑑】「ワイルドスピード」シリーズに登場する名車たち

数々の名作映画を彩ってきたムービーカー。スクリーン狭しと駆け回るムービーカーに胸を躍らせる映画ファンも多いことだろう。中でも特に車の活躍が印象深いのは、元祖カー・アクションとして絶大な人気を誇る「ワイルド・スピード」シリーズだ。今回は、「ワイルド・スピード」シリーズに登場する印象深い車を紹介しよう!

元祖カー・アクションとして2001年に公開されたロブ・コーエン監督作品『ワイルド・スピード』。
ストリートレースをテーマに、スクリーン狭しと縦横無尽に駆け回るマッスルカーや日本車、スーパーカーの姿は映画好きだけでなく、車好きも熱狂させた。
あれから20年以上もの間、常に大ヒット映画としてハリウッドの第一線を走り続けてきた「ワイルド・スピード」シリーズは、これまでスピンオフを含めて10作品が製作されてきた。
そして、2023年には通算11作目となる『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が公開される。
そこで今回は、これまでの「ワイルド・スピード」シリーズに登場してきた印象深い名車たちを振り返ってみよう!

ブライアン・オコナーの三菱 エクリプスD32型

ポール・ウォーカー演じるブライアン・オコナーの囮捜査のために使用された、ネオングリーンの三菱 エクリプスD32型。
序盤のストリートレースでエンジンを破損してしまい、その後、激しい銃撃を受け大破。
劇中で使用されたモデルは1999年まで発売されていた2代目で、登場時間は少ないものの、それでも多くのファンを魅了し、中古価格が高騰したと言われている。

ブライアン・オコナーのトヨタ スープラA80型

ドラッグレースで負けてしまったため、ドミニク・トレットにエクリプスを譲るはずだったブライアンだが、のちにエクリプスが爆発してしまったために、代わりに用意されたオレンジメタリックのトヨタ スープラA80型。
当初はスクラップ同然であったが、ドミニクの工場で修理し、さまざまなチューニングパーツを日本から取寄せて完成させた。
1作目『ワイルド・スピード』におけるブライアンの車としては最も印象深い一台である。
劇中では、1994年式 タルガトップ仕様が使われている。

ドミニク・トレットのダッジ・チャージャー B-body 1969年式

ドミニク・トレットの愛車で、かつては父が運転していた、ブラックのダッジ・チャージャー B-body 1969年式。
トレット親子が共に修理し、ガレージで眠っていたが、クライマックスでついにドミニクが搭乗する。
V8エンジン搭載、400馬力のアメリカを代表するマッスルカーである。
劇中では、1969年式のボディをベースに1970年式のフロント周りを移植した車両が使用されている。

ブライアン・オコナーのCT9A LANCER EVOLUTION VII

囮捜査のためにブライアンが搭乗したライムゴールドのCT9A LANCER EVOLUTION VII。
国内外のラリーでおなじみの三菱が誇る名車で、‘‘ランエボ’’の愛称で親しまれている。
クライマックスにおけるパトカーとのカーチェイスシーンは圧巻だった。
なお、劇中では‘‘EVO’’と呼ばれている。

ローマン・ピアースのEclipse GTS 3代目スパイダー

タイリース・ギブソン演じるローマン・ピアースが搭乗するパープルのEclipse GTS 3代目スパイダー。
ランエボと共に『ワイルド・スピードX2』を代表する車両。
まさにローマンにピッタリと言えるデザインだが、劇中ではしばしば「おもちゃ」扱いされている。
小回りが利くことから、ドライビングテクニックを披露するのに最適な一台だ。

ブライアン・オコナーのBNR34 SKYLINE GT-R

シリーズ通じて、ブライアンの愛車として馴染みのある日産 スカイラインだが、『ワイルド・スピードX2』にはシルバー塗装のBNR34 SKYLINE GT-Rが登場する。
ブライアンが中古車店で購入し、最初はミントグリーンだったが、のちにブライアン自身が塗装を施し、あらゆるパーツを装着した。
序盤のストリートレースで、橋からジャンプする場面は本作を象徴するシーンである。
ちなみに34型はスカイライン名義としては最終モデルであり、日産最後の直列6気筒エンジンを搭載している。

2009年の『ワイルド・スピード MAX』にも登場しており、その時のボディカラーはブルーだった。
もともとはFBIの押収車両だったが、ブライアン自らチューニングし、レースに参加した。
その後のシリーズでも、スカイラインもといGT-Rは数多く登場しており、『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)には‘‘ハコスカ’’の愛称で有名なスカイラインGT-R KPGC10型とスカイラインの名前が外れたGT-R R35型が登場。
初代GT-Rと新型のGT-Rがそろい踏みだった。
ブライアン役のポール・ウォーカーは、プライベートでもGT-Rを愛していた。

シボレー コルベット C2型 グランドスポーツ

列車から盗まれた伝説の3台のうちの一台で、シルバーのボディカラーのシボレー コルベット C2型 グランドスポーツ。
劇中には、ドミニクとブライアンが列車から逃れようとして、崖下の運河に落ちてしまう場面があり、『ワイルド・スピード MEGA MAX』最大の見せ場となっている。

Wモーターズ・ライカン ハイパースポーツ

2015年公開の『ワイルド・スピード SKY MISSION』で最も有名なシーンと言えば、ドバイの高層ビルから高層ビルへと車で大ジャンプをする場面だと思うが、このシーンで‘‘空を飛んだ’’一台が、Wモーターズ・ライカン ハイパースポーツである。
ヨルダンの王子が所有しているもので、防弾仕様となっており、ラムジーがサファーに渡していた「ゴッド・アイ」が隠された電子パーツを装備している。
ドバイに本社を置くWモーターズが製造した世界に7台しか存在しないスーパーカーで、価格は3億4000万円。
内装には金やダイヤモンドが使用されているというから驚きだ。
撮影には、Wモーターズの協力でポルシェ・ボクスターをベースとしたレプリカ6台が使用された。レプリカとはいえ、こちらも驚愕の1台2億円である。

多くの名車が大活躍してきた、カー・アクション映画「ワイルド・スピード」シリーズ。
ここで紹介してきたもの以外にも、100台以上のスーパーカーが映画ファン、車好きの胸を高鳴らせてきた。
2023年公開予定の『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』でも、きっと胸躍る名車たちの活躍が観れることだろう。

(文・構成:zash)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?